映画『リアルスティール』２人の秘密とは？あらすじ感想

映画『リアルスティール』をdTVで鑑賞。

これは映画館の大画面で見たい映画でした（泣）

ロボットがガッチャンガッチャン戦うだけかと思ったら、ボクシングの俊敏な動きもあったりして何とも新鮮。

ラスト父親チャーリーが息子のために戦う姿がカッコ良過ぎてまぶしくて、息子マックスと一緒に危うく泣くところでした。

あらすじ

2020年、人間のボクシングは廃れ、より迫力のある「ロボット格闘技」が人気となっていた。

かつてボクサーとして将来を期待されていたチャーリー（ヒュージャックマン）は戦う場所を失いロボットのプロモーターに転身、かろうじて生計を立てている。

ある日、かつての恋人の死の報告を受ける。その恋人との間には11歳の息子がおりチャーリーがしばらくの間面倒を見ることになった。

自分を捨てたも同然の父親に対して心を開くはずもなく関係は最悪と思われたが、ゴミ処理場で偶然見つけた旧式ロボット「ATOM」を見つけたことから、2人の運命が変わり始める・・・

父親と息子の絆ががっちりつながった感動的なラストだったわけですが、試合の後の2人の会話の中に出てくる「秘密」という言葉がとてもひっかかりました。

父親が息子に「分かってほしい、このことだけは。俺は・・・」と話すのをさえぎるように息子は「心配しないで。秘密は守るから」と返すんですが、この秘密とは何のことだとモヤっとして終わりました。

考えられるのは２つ。

①父親が親権を譲る代わりにお金を受け取っていたこと

②ロボットのアトムに人の言葉がわかる知能が備わっていること

②は、マックスがアトムに向かって「言葉が分かるの？心配しないで、秘密は守るから」というシーンがあり、これがラストの父親への言葉と全く同じであることからの解釈。

僕は①の方だと捉えました。

最後は父親はお金は受け取らず、息子に対して父親としての自覚をしっかり持つに至りました。

この流れで「分かってほしい、このことだけは。俺は・・・」に続く言葉としては、「俺がお前を愛しているということだけは分かってほしい」となるのが自然ですし、そうであってほしいという僕の願望でもあります（笑）

あの場面でアトムに知能があることを秘密にしようと必死になるのは、しっくりきません。試合の直後で息子への気持ちが高まっているわけですから、息子への愛を伝える方がどう考えてもしっくりきます。

と、僕はあまり映画を見て深読みはしないほうなので、しっくりくるかこないかで結論を出しています。この映画自体シンプルなので、そこまで深読みが必要な映画でもないかなとも思います。

頭を空っぽにして楽しめる映画と言いますか。

「チャーリーとマックスが、実は本当の親子ではなかった」という解釈もあるようですが、さすがにそれは深読みしすぎな気が・・・

でも、ささいなセリフから色々な解釈が出来る人、頭よくてマジで尊敬。