『カメラを止めるな！』はゾンビ嫌いでも絶対楽しく見れる！あらすじ感想

久々に映画館で見た映画『カメラを止めるな！』がとんでもなく面白い映画でした。

涙が出そうになるほどの傑作です（何の涙かは見てのお楽しみ）

一応、ゾンビ映画ですが、ゾンビが嫌い（もしくは苦手）な方でも楽しめること間違いなし。過激なグロ描写もないので、安心です。

ただ、どうしても血がダメ！って人は見ないほうがいいかも。いや、大丈夫だと思いますが・・・（最後まで見たらわかります）

とにかく、「ゾンビが嫌い」ってだけで見ないのがもったいない映画です！

序盤での数々の違和感を終盤で鮮やかに解消してくれるので、（一応）ゾンビ映画にも関わらず、後味も最高です。

ちなみに、ネタバレ一切なしで見たい方は、予告動画見ないほうがいいです。もはやポスターに書いてある文章も、レビュー（もちろんこの記事も）危ないんで読まないほうがいいかも（笑）

でも、この映画は、ネタバレしても面白さは薄れません。むしろ、ネタバレした後が最高に面白いので。

一応予告貼っておきます↓↓

でもこういう、「一切の前情報なく見たほうがいいよ！」って言われて見ると、どうしてもどんな展開になるかに意識がいっちゃうので、途中で分かっちゃう人は分っちゃうんですよね。

鈍感な僕でさえ途中でわかっちゃいましたから。

とはいえ、分った後の展開が面白すぎて最高です。お世辞抜きでもう一回見たくなる作品でした。

この映画の面白さは、マジで見ないと分んないです。恐らくネタバレだけ読んでもこの作品の良さって半分も伝わらないと思います。

というわけで実際に鑑賞することを強くおすすめします。絶対後悔しないから！

あらすじ

「死者を蘇らせる人体実験が行われていた」と噂される廃墟で、自主映画の撮影スタッフがゾンビ映画の撮影を行っていた。

「本物が撮りたいんだ！」とリアリティにこだわる監督は、役者の演技になかなかOKを出さない。

納得のいく演技を出来ない役者への監督の怒りはヒートアップし、ひとまず休憩を入れることになる。

そこへ本物のゾンビが襲撃してくることで、スタッフはパニック状態。

「本物」にこだわる監督は、これぞチャンスとカメラを止める事を許さず、次々と犠牲になるスタッフの様子がカメラに映し出されるが・・・

感想

序盤で感じる違和感が大事な映画です

ヒロインがゾンビに襲われるシーンを撮るところからはじまるのですが、監督のヒロインに対するダメ出しにまず違和感。

恐怖にリアリティがないと納得いかない様子がヒステリックすぎるんですよ。

「本物が欲しいんだよ！」「嘘はいらないんだよ！」「お前の人生、生きてきた全てが嘘ばっかりなんだ！嘘まみれのその面はがせよ！」と、激怒っぷりが異常なんですよ。

一切妥協を許さない監督。それは分るのですが、明らかに感情的になりすぎている。役者の人格まで否定しちゃってますからね。

「監督の頭、イカれちゃってるんじゃないか？」と冒頭からちょっと心がざわつきます。

他にも、休憩中の役者とメイク担当の会話がぎこちなかったり（明らかに間がおかしい）、「このシーン、必要か？」と思ってしまうシーンも多々あったりします。

本物のゾンビが出てきた時にメイクの女性が「あの噂が本物だったなんて～！」って仰々しく叫んだり、

都合の良いところで斧を見つけたヒロインが、「こんなところに斧が！ついてるわ！」って余計なセリフを発したり。

「いやいやいやいや、命の危機がせまっているのに、そんなセリフ言ってる暇ないだろと。

こういったザワっとするシーンが書ききれないほどあって、「おかしい、この映画、どこかおかしいぞ」とある意味ストレスを感じます（笑）

この数々の違和感は、言ってしまえば後半への種まき、つまり伏線ですね。違和感にストレスを感じれば感じるほど、ラストのすっきり感が半端ないです。

それでもゾンビ映画として緊迫感はちゃんとあって、けっこう見入っちゃいました。

ここまで読んだ時点で、後半の展開わかっちゃいますかね？でも大丈夫、分かってからがこの映画の本番です。

ここからは、映画を見終わって感じたことをお伝えします。

極限状態で、人間の能力は開花する

絶望的な状況で、人の秘めた能力は発揮される、いや、発揮せざるを得なくなるということを強く感じる作品となりました。

ゾンビ映画は、ゾンビから逃げる極限状態を描く映画なので、この感想は「そりゃ、そうだろ」と思われるかもしれません。

でも僕の言う極限状態というのは、あなたの思っているのとは違います。（見た人はどういった極限状態かわかりますよね？笑）

後半で映し出される極限状態がこの映画の見どころ。未見の人はまじで見て欲しい。

また、「人の欠点や弱点が映画（人生も）を面白くする」ってことも感じました。人生賛歌な映画といっても過言ではないかと。

すみません、これ以上はやめときますね。

あ～・・・感想書いてたらもう一回見たくなってきた！ある意味、２回目のほうが面白いかも・・・DVD化されたら、絶対借りて見ます！