『僕らは奇跡でできている』斬新な癒しに期待度高まる（１～２話）あらすじ感想

高橋一生主演ドラマ、『僕らは奇跡でできている』の第１～２話を見たんですけどね、

何なんだ、この癒し効果抜群のドラマ。

動物に対する興味で一杯の大学教授・一輝（高橋一生）が、良い意味でも悪い意味でも周りをざわつかせながら視聴者に謎の癒しを与えるドラマです。

第１話（あらすじと感想）なんだこの斬新な癒し方！

歯痛を訴え育実（榮倉奈々）が経営する歯医者へ行ったことで、一輝と育実は出会うわけですが、この2人がまあ相性が悪い（今のとこ）。

大好きな動物のこととなると時間を忘れ、診察時間を守らず、悪びれもせず動物の話をする一輝。

「なんなのこの人！非常識にもほどがあるわ！」と育実は憤慨。まあ、普通に腹立ちますよね（笑）

１話目ラストは、歯医者で偶然出会った少年との謎解き（ウサギと亀の話）をテーマに、「なぜ亀は、休んでいるウサギを見て、倒れていると心配して声をかけなかったんだろう？」という正直どうでもいい疑問に対するアンサーで終了しました。

ただ、そのアンサーが斬新でグッとくる。

「亀はただ、目の前の景色を楽しんでいただけ。だからウサギのことを気にもしていなかった。一方ウサギは亀を見下すためだけに走っていたんだ」という何とも斬新な新説を打ち出しました。

これ、なかなか深いですね。

ウサギは競争に勝つために走っていたわけだけど、亀はそもそも競争しようとすらしていなかったと。

ただただ、自分の世界を楽しんでいただけ。勝敗はどうでも良かったんだと。

この亀、主人公の一輝の生き方そのものなんですよ。で、ウサギは育実のことを表しています。（一輝が育実に「先生はウサギみたいですね」と発言）

「人生は勝つためではなく、楽しむためにある。人生、周りの目を気にせず好きなこと楽しんでいいんだよ」

そんなメッセージを感じ、高橋一生の演技も相まって画面からマイナスイオン出てるんじゃないかってぐらい、癒し効果がありました。

育実を通して一輝が、競争社会で疲れた現代人にメッセージを伝えるってな感じのドラマとなってますね。

ちなみに一輝の「先生はウサギ」発言で育実はさらに憤慨。頑張っているのに、いや、その無理な頑張りゆえに上手くいかない恋愛で悩んでいたこともあり、育実の価値観は揺さぶられていきます。

第２話（あらあすじと感想）破壊的に癒された

第２話では、育実との接触もなく、学生とのフィールドワーク（野外授業）に夢中の一輝。

学生達は面倒に思いながらも、単位をとるために出席。

子供のように動物とコミュニケーションをとろうと楽しそうな一輝に、「こいつ、面白いかも」と思い始める生徒達。

およそ一名の女子学生が一輝の無邪気な笑顔に心持ってかれた模様。

そしてラスト、一輝が1人で焼肉を食べに行くと、同じく1人で店に来ていた育実と隣の席に座ることに。

「ストレス解消で焼肉を食べに来た」という育実に、「いや、ストレス解消を言い訳に、焼肉を食べにきたんでしょう？」と悪気なく怒らせる一輝。

うんざり顔の育実に構わず、一輝はリスの話を楽しそうに語ります。

その後の一輝のセリフに注目です。

育実：「いいんじゃないですか。リス達と仲良くやれば」

一輝：「僕は人となかなか仲良くなれませんから」

育実：「（嫌味っぽく）へぇー、分かってるんですねー」

一輝：「でも、1番仲良くなりたい人と仲良くなれたから、それでいいんです」

「昔は、その人のことが本当に大嫌いで、仲良くしようとしても無理で、とにかく嫌いで毎日泣いてました」

育実：「毎日泣くほど嫌いって・・・（苦笑）」

一輝：「今はもう大丈夫です」

育実：「よかったですねー仲良くなれて（棒読み）」

一輝：「はい」

育実：「その人もやっぱり、動物好きなんですか？」

一輝：「はい」

育実：「へえー・・・」

一輝：「僕です」

育実：「！・・・・」

一輝：「昔の僕は、僕が大嫌いで毎日泣いてました」

どうでしょう？変化球なようで直球なメッセージ。

一輝は、人と上手く関われない、不器用な自分を受け入れ好きになることが出来たから、楽しくてしょうがない毎日を過ごせているんです。

一輝を見て、「こんな風に生きられたら楽しいだろうなー」とうらやましく思った人は、自分との関係を見つめなおす必要があるのかもしれません。

僕は一輝を見ていて、「なんて人間らしい生き方なんだろ。本来はみんな、こうあるのが自然なんだよな」と感じながら見てました。

今って、空気を読む読めないだとか、勝ち組負け組みだとか、老後の心配だとか、今ここを楽しめている人って少ないと思うんです。自分を含めて。

一輝が変わってるんじゃなくて、人間社会が自然な姿からどんどん遠のいていっているから、一輝みたいな人が特殊な存在に見えるんじゃいかと思います。

人間の本来の姿って、「生きているだけで楽しい」って状態だと思うんです。そうであってほしい。

３話目以降の期待度高まる

2話目の終わり方が大好きで、僕的にはもうすでに大満足なのですが、まだ２話目。

まだ序盤なわけで、３話目以降への期待度がはんぱないっす。

育実と一輝はもしやくっつくのでしょうか。一輝は人間にはあまり興味がないようなので、それは無いかな？

おしゃべりな家政婦・山田さん役の戸田恵子がまた良い味出していたり、包容力マックスの一輝のおじいちゃんにも癒されるし、これは僕の中で今期最高のドラマかもしれません。