「その料理、9割の栄養捨ててます!」
普段、料理をしている人にとって、かなり気になるタイトルではないでしょうか。
僕もたまに自分で料理するのですが、いつも適当に野菜をカットし、何となく煮たり焼いたりして食べてました。
「栄養がとれりゃあ問題なし!」と思っていましたが・・・
この本を読んで、食材の栄養を台無しにするような調理をしていたことが発覚。
切り方の違いで栄養素が半減してしまったり、野菜によっては煮ることで栄養がほぼ無くなってしまったり。また、保存方法も栄養を守るためには重要です。
知らないうちに栄養価のない食事をしている人、多いと思います(汗)
■目次
野菜の栄養価が激減している今だからこそ、栄養素を無駄にはできない!
そもそもの話。
野菜の大量生産によって土壌のミネラルが減っているなどの原因で、今売られている野菜の栄養素、激減しているそうなんですよ。
例えば一般に販売されているほうれん草のビタミンCは、50年前に比べてほぼ1/3、鉄分は1/6以下にまで低下しています。
ただでさえ野菜不足になりがちな現代人。
食材自体の栄養素が減っている今こそ、口にする食材の栄養を調理の過程で逃さないことが大切です。
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正しい切り方・調理法・食べ方・保存方法で、食材の栄養ロスをなくすことが出来る
ちょっとした知識で、取れる栄養素が断然変わってきます。
食材の切り方(部位によっても違いあり)や、「煮る・炒める・生のまま食べる」といった調理法でもかなり変わってきます。
また、常温で保存するか、冷蔵保存か、はたまた冷凍保存か、といった違いでも取れる栄養素が段違い。
具体例を知った方がわかりやすいと思うので、それぞれいくつかご紹介していこうと思います。
具体例①玉ねぎ
例えば、血液さらさら効果で有名な「玉ねぎ」
「適当にスライスして水にさらして辛味を抜く」なんてことしていませんか?
もったいない!
玉ねぎの辛味成分である硫化アリルという栄養素は、空気に触れることで血液をさらさらにする成分「アリシン」に変化します。
つまり、細かく刻めば刻むほど、空気に触れる切断面が多くなり、血液さらさら効果が高くなるんです。
(みじん切りが1番良いです、面倒ではありますが・・・汗)
ちなみに刻んでから10分ほど置くと、アリシンは活性化します。
また水にさらしてしまうと、アリシンだけでなく水溶性ビタミンも流れ出してしまうので、とてつもなくもったいないこことになります。ご注意を。
具体例②いちご
あと、面白かったのが「いちご」
「ヘタを包丁で切ってから水洗いして食べる」のはNGです!
ヘタを切ってから水洗いすると、ビタミンの50~60%が流れてしまうとか。
また、いちごに豊富に含まれるビタミンはヘタの真下に集中しているそうで、包丁でヘタを切ると、この大事な部分まで切り取ってしまいやすいんです。
なので、いちごは「軽く水洗いしてから、ヘタを指で取って食べる」のが正解。ヘタは指でつまんでひねるだけで、簡単にとることが出来ます。
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具体例③大根
そんな中、個人的に衝撃を受けたのが、「おでんの大根は調理法的に栄養価はほぼない」という事実!
おでんの大根、めっちゃうまいのに・・・泣
なんでも大根に含まれる消化酵素や脂質を分解する作用のある酵素リパーゼは、熱を加えることで消滅。
さらに、ビタミンCは水溶性のため、煮込んでいる間に外に流れててしまうんだとか。
大根は「皮ごとすりおろす」のが1番最強みたいです。
(それでも、おでんの大根だけはやめられませんね。おいしいもん)
他にも、
・ピーマンは縦に刻んだほうが栄養が取れる
・ニラは部位によって切り方を変えないと4倍も栄養素を無駄にしてしまう
・あつあつご飯に納豆は絶対NG!
・キャベツは芯も一緒にスープに入れるのがベスト
・きのこ類は冷凍保存すると栄養が3倍になる(ただし、使う時は冷凍のまま使用すること)
といった知恵が、それぞれの食材の性質を元に、わかりやすく解説されています。
↑こんな感じで食材1つずつ、可愛いイラストや画像で頭に入りやすく、読んでいるだけでも楽しいです。
おばあちゃんの知恵袋並みに使える情報しかのってません。
最後に
この記事で紹介したのは一部だけ。
野菜や果物だけでなく、肉や魚に関しても、健康に効果的な食べ方・調理法、おすすめの付け合せなんかも紹介されているので、メニュー作りの参考にもなります。
また、体への栄養の吸収をアップする調味料なんかもちらっと載っていたりと、買って損は全くなしだと断言します。
特に、育ちざかりのお子さんのいる家庭には必須ではないかと思います。
(おすすめ出来ないのは、毎食外で食べる人ぐらいかな・・・)
以上、ご参考までに(^^)
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