キモ可愛い『ボックストロール』に胸キュンする映画(あらすじ感想)

ストップモーションアニメ制作会社・ライカスタジオにより作られた映画『ボックストロール』

同じくスタジオライカ制作映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』が脚光を浴びたことにより、日本でもDVDが発売。と同時に、期間限定で上映されたようです。

個人的には、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』よりも好きな作品です。

キャラクターの表情や動きもユニークで、ボックストロールは愛嬌あってかわいいし、見終わったあとは色々と考えさせられる、そんな良作でした。

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『ボックストロール』あらすじ

チーズブリッジの街では、夜になると人間を食い物にする怪物・ボックストロールが町をうろつくという噂があった。

そのため夜になると外出禁止令が出され、町人は家の中でおびえて過ごしていた。

そんな中、町の権力者ラインド卿は、権力の座を狙う駆除業者に、ボックストロールの駆除を任せてしまう。

一方、地下では人間の男の子・エッグスが、ボックストロール達と仲良く暮らしていたが、ある夜エッグスの面倒を見ていたフィッシュが駆除業者に捕まってしまう。

エッグスはフィッシュを救うため、昼間の地上へと仲間を探しにいくが・・・

感想(ネタバレなし)

ボックストロールの姿を見た瞬間、がっかり。後、胸キュン

ボックストロールが姿を現した時は、「かわいくないなー」なんて思ってたんですが、地下で楽しそうに過ごす姿にやられました。とにかく優しくて愛嬌あって可愛いんですよ。

夜になると地上に出てがらくた集め。あつめたがらくたを地下に持って帰り、遊び道具や楽器を作って楽しそうに遊ぶ姿が微笑ましい。

よく、「人は見た目で判断してはいけない」って建前な教訓あるじゃないですか。

この映画の場合は人間ではありませんが、ボックストロールの姿を見た瞬間、確実に僕はがっかりしてしまったんです。

パッケージを見たときも、「パッとしなさそうな映画だな」なんて思って期待してなかったですからね。

見た目だけで判断しないようにすることの難しさを感じました。

ちょっと考えすぎかなのかもしれないけど(笑)

人間の気配がするだけで箱に閉じこもる臆病なボックストロールが、終盤エッグスを守ろうと人間を威嚇する姿が愛おしいくらいに胸キュンでした。

やっぱり怖いのは人間

悪徳な駆除業者・スナッチャーが、「ボックストロールは人間を食べる凶暴な怪物」という嘘で町人の恐怖をあおり洗脳、

「ボックストロールを完全駆除したら、権力者の白い帽子(権力の象徴)を与えてもらう」ことを条件に、ボックストロールの捕獲を始めます。

ボックストロール達からしたら、人間の方こそ危ない怪物。しかも頭を使うからたちが悪い。

権力者のラインド卿も、頭の中は大好きなチーズで一杯。娘の話だけでなく、弱者の訴えも完全無視。病院の設立費用を巨大チーズに使ってしまいます。

自分の欲を満たすことだけに精一杯で、他の生き物(人間を含め)の尊厳は完全に無視。

環境破壊なんて最たる例ですよね。

また、扇動される民衆の怖さも描かれてました。恐怖に踊らされず、賢くならなければいけませんね。

ちょっとシリアスな感想になってしまいましたが、映画ではおバカな人間を皮肉るようなコミカルな作品となっております。

最後に。スタジオライカ作品の中で1番好きかもしれない

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』をきっかけにスタジオライカのストップモーションアニメ映画のファンになったのですが、僕は1番ボックストロールが好きかも。

ボックストロールの愛嬌に完全にやられました(笑)何回見ても飽きない自信があります。

最後、登場する人形にストップモーションアニメを作成することの大変さを語らせてました。

「ウィンクさせるのに丸1日かかる」

「腕を動かすのに500人必要」

脱帽です。

「正直、時間のかけすぎだと思う」

「これは趣味にして別の仕事につくべきだ」

とまでしゃべらせます(笑)

頼む~!そんなこと言わず、これからも新作を映画館で見させてください!

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