FTM「思い込みではないか?」と心配する親を説得するまでの話

こんにちは。

僕は現在30歳のFTMです。

物心ついた時から女性の枠に入れられることに違和感を感じ始め、23歳の時に精神科に通い「性同一性障害」の診断を受け、ホルモン治療を開始。27歳で胸オペまで終了しています。

ここまで来るのに色々と面倒なことはありましたが、思い返してみると、1番精神的に大変だったのは親にカミングアウトした時です。

中学生あたりから感じ始めた女性として生活することに対する違和感は10年ほど続き、23歳で精神的に限界が来て治療を決意しました。

親にカミングアウトした時の話は別記事で詳しく書いています。

ftm【親へのカミングアウト】マジで手紙は書いておいた方がいい!

2018年5月21日

幸い、僕の両親には性同一性障害に対する偏見のようなものは無く、拒絶されるようなことは全くありませんでした。

むしろ「辛い思いをさせたね」と泣いてくれました。本当に感謝しかありません。

ですが、両親が1つ懸念したことがあります。

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思い込みの可能性はないのか?という懸念

「本当に性同一性障害なのか?思い込みや勘違いの可能性はないのか?女性として生きるのが嫌だから、男になりたいだけではないか?」ということを、両親はとても心配しました。

当時は早く治療を開始したい気持ちが大きく、両親のそのような心配を面倒にすら思っていました。

ですが、万が一治療後に後悔するようなことがあれば、それこそ悲劇。両親の懸念は賢明な反応だったと今は思います。

そして、「決して思い込みではない」ということを必死に両親に説得する中で、改めて自分としっかり向き合い治療に踏み切ることが出来たので、両親には心配してくれたことも感謝しています。

ちなみに、僕はこうやって両親を説得しました

「女性であることが嫌だから男性になりたいのではなく、心が男性だから女性の体でいるのが苦痛なんだ」ということを理解してもらわなければとの思いから、

「もし心を女性に出来るならそうする。でもそれが今の医学では出来ないから、体を男性に近づけるしか方法がない。体と心が一致していないことが、とてつもなく苦痛なんだ」ということを必死に訴えました。

この、「心を女性に出来るならそうする」という言葉でどうやら納得してくれたようです。

「女性であることが嫌だから」というだけ理由で治療をしたいのではないと、理解してくれたのだと思います。

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ほんと、僕としては女でも男でもどっちでもいいんですよ、心と体の性別が一致していれば

だから心を女性に出来るならそれでもよかった。というか、その方が体への負担も、お金も負担も無くて済みますから。出来るなら心を女性に変えて、女性として生きたかったぐらいに思ってます。

最近では、「女性の方がなんか人生楽しそうだな」なんて思ったりします、それでももちろん、僕の性自認は男なので、女性としては生きれません。

一応女性として生まれたのに、「女性として生きれたら楽しいだろうな」なんて思うなんて不思議ですよね(苦笑)

最後に

以上、FTMだと思い込んでるだけでは?と心配する両親を説得するまでを書きましたが、参考になったでしょうか。

最後に1つ言っておかなければならないのが、FTMが思い込みの場合もありえるということ。

思い込んだまま治療してしまえば、ホルモン注射で低くなった声は戻らないし、手術してしまえば取り返しがつきません。

(実際そういった事態も発生しているらしいです・・・危ない)

両親を説得する以前に、時間をかけて自分と向き合い、「本当に治療が必要なのか?男性として生きたいというのは、一時的なものではないと言い切れるか?」ということを、何度でも自分に問いかけてほしい。

「自分には治療が必要だ。治療した結果、何が起ころうと受け入れる」という覚悟が必要なんだと思います。

焦らず、自分の人生を大切に生きていきましょう。

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