【男性ホルモンネビド】5年打ち続けたftmの僕が感じるメリットデメリット

僕は性同一性障害の診断を受けてすぐ、ホルモン治療を開始しました。

最初は2週間に1回、125mgのエナルモンデポを定期的に打っていましたが、あるきっかけでネビドに変更しました。

今回は、僕がネビドに変えた理由と、変えたことで変わったこと。感じたメリット&デメリットについて書いていこうと思います。

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僕が男性ホルモンをネビドに変えた理由

最初は特に考えることなくエナルモンデポを打っていたわけですが、打ってみて気になったことがありました。

それは注射を打った日、やけに頭がボーっとして日常生活に少し支障があったことです。ボーっとして、思考力や記憶力が一気におちる感じ。

調べてみるとエナルモンデポは、打った日は血中の男性ホルモン量がカーッとあがり、日が経つとグッと下がるタイプの注射なんですよね。

血中で男性ホルモンが乱高下するわけですから、そりゃあ体調にも影響が出るわけですよ(体調には全く影響のない方もいるようです。うらやましい・・・)

「これが一生続くのか・・・」と思うと、一気に不安が押し寄せてきます。

しんどいというわけではないのですが、もう感覚でわかるんですよね。すごい体と心に負担かかってんなと。

女体に男性ホルモンを打つ時点で負担はかかってるのですが、出来るだけ体への負担は減らしたい。そう思っていた時に、ネビドの存在を知りました。

確か、当事者支援団体が医師を招いて開催された懇親会のような会に参加した時です。

そこでネビドが、体への負担が少ない男性ホルモンだという情報を知りました。

 

・打つのは3~4ヶ月に一度で効果が持続

・血中の男性ホルモン値を一定に保ってくれるため、乱高下なく体への負担が少ない

 

以上のメリットに魅力を感じ早速変更することに決定。エナルモンデポを打ちはじめて2年ほどたった頃だったと思います。

5年ほど打ち続けて感じたネビドのメリット

実際ネビドに変えて感じたメリットは、「ホルモン治療をしてることを忘れるほどの心身の安定」です。

先ほど書いたように、血中の男性ホルモン濃度が一定になることで、注射を打った後ボーっとすることがなくなりました。

不安感もグッと少なくなりました。体への負担の少ないものを打っている、という思い込みもあるかと思います。

あとは、3~4ヶ月に一回(僕の場合は3ヶ月に一回打っています)でいいので、スケジュール的にもかなり楽。

エナルモンデポの時は2週間に一度だったので、特に仕事をしていると「さて次はいつで都合をつけようか」なんて考えるのが負担だったので・・・

なのでマジで自分がホルモン治療している事を忘れますよ。埋没していると、もはやftmであることも忘れます(笑)

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ネビド唯一のデメリット

以上、本当にネビドに変えてから楽になったので、当事者の方にはネビドを強くおすすめしたいのですが、唯一のデメリットがなかなかでかい。

それは、「お金がかかる」ということ。ネビド1回(3~4ヶ月分)で2万8千円ですから(汗)

僕が打ちはじめた頃は2万5千円だったんですけどね。ヨーロッパの方から輸入しているものなので変動があるようです。

これは病院で打ってもらう場合の値段で、自分で輸入してどこか持ち込みで打ってくれる病院を探せばもっと安くすむかもしれませんが、確実に安全に打ちたいと思うとそこまでの行動は今のところ出来ていません。

また、僕は東京のナグモクリニックでネビドを打ってもらっているのですが、半年に一度血液検査を受けるように言われています。

中性脂肪などの一般的な血液検査だけでなく、血中の男性ホルモン値など調べてもらいます。ちょっと特殊?な検査なので、一回で1万円ほどかかります(汗)

なので3ヶ月に一度打つ僕の場合、注射と血液検査で年間14万円かかっている計算になります。改めて計算したらけっこうかかってんな・・・

それでも僕は健康という大切なものに投資するつもりでネビドを選択。「体にお金かかっている分稼げるようになるぞ~」というモチベーションにもなります、というかします。

都内ではナグモクリニックと、自由が丘クリニックでネビドを打ってもらえるようです。

自由が丘クリニックのサイト見たのですが、「ネビドは5~6ヶ月に一回で効果は持続する」という驚愕の情報を発見

5~6ヶ月に一回なら、お金の負担もグッと減らせますからね。一度自由が丘クリニックに相談しに行ってみようかと検討中です。

つくづく、人生は選択の連続ですな・・・

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