元パティシエが語るリアルがちな【パティシエあるある】5選

どんな職業にも、その仕事ならではの「あるある話」がありますよね。

この記事では、4年ほど町のケーキ屋で働いた経験のある僕が、パティシエならではのリアルな「あるある話」を書きとどめておこうと思います。

スポンサーリンク

パティシエあるある①利き腕がたくましくなる

毎日大量のケーキや焼き菓子を作るパティシエは、仕事中はずっと腕を動かしています。

材料を混ぜたり、こねたり、運んだりするわけですが、何せ量が半端なく多いので、日々筋トレしているような感じです。

個人的に1番大変だったのが、カスタードクリームを作る時。

巨大な銅なべで数キロにもなる材料をひたすら混ぜ続けるのですが、粘り気が出てくるのでかなりきつい。

最初の頃は、「え?これ無理。もう無理、腕が限界、動かない!」ってなりますが、混ぜ続けないと焦げてしまいます。

なので、限界を超えてひたすら無の境地で混ぜつづけます。完全に筋トレです(笑)

結果、右腕(主に前腕筋)に筋肉つきまくって、左腕の1.5倍ぐらいになってます。

久々に会った人には「腕の筋肉すごいね」とよく言われました。右腕だけまっちょです。

パティシエあるある②「甘い匂いがする」と言われるようになる

これ、仕事終わりに人に会うと、ほんとよく言われました。

仕事中は常に砂糖に触れているようなものなので、体に染み付いてしまうのかもしれません。

仕事から家に帰ると愛犬がしつこく体の匂いをかいできました。おいしそうな匂いしてたんでしょうね(笑)

パティシエあるある③クリスマスが近づくと、健康管理に過敏になる

パティシエにとって、クリスマスが一番忙しいというのは、想像できると思います。

僕の職場では、従業員が働きすぎないようにとシェフがめちゃくちゃ配慮してくれていたので、「徹夜」なんてことはありませんでした。

他の店に勤める人の話では、「2日間ほぼ徹夜」なんてのは当たり前みたいですね(汗)

ほんと、何人いても人の手が足りないんですよ。何せ町中の人が一斉に買いに来ますからね。

作ったそばから売れていくケーキ。終わりの見えない戦場です。

そんな一大イベントであるクリスマスは、決してパティシエは休めません。

風邪だろうが熱が出ようが、戦場に繰り出さなければならない雰囲気です。

実際僕も、クリスマス時期に風邪をひいて微熱が出ていながらも、薬を飲んで出勤しました。

辛かったなあ・・・(遠い目)

スポンサーリンク

菌を持った人間がお客さんの口に入るものを作るのはいかがなものか?という問題もありますが、そうは言っていられない状況。

1人でも抜ければ現場は大混乱してしまいます。

そうならないようクリスマスが近づくと、無事クリスマスを乗り切るための健康管理に敏感になります。

風邪などひいて具合が悪い中働くのも地獄の苦しみなので、自分のためにも風邪は避けたいところ。

よっぽど具合が悪ければ休むしかありませんが、休み明けには職場からの視線は冷たく凍り、殺気立っていることでしょう。それも怖いですからね・・・

パティシエあるある④夏が好きになる

秋には「ハロウィン」

冬には「クリスマス」

年末年始もかき入れ時で忙しいです(休みにする店もあります)

年が明けても「バレンタインデー&ホワイトデー」とイベントが続きます。

そんな中、夏は気温が高くなることもあり、客足は激減。冬とは比にならないくらい余裕が出てきます。

店の経営者から考えたら、客足が激減するのは困るんですけどね。僕にとっては夏はゆったり出来る季節で、夏が好きになりました。

(とはいえ、最近の夏は災害並みに暑いですが・・・)

ただ、仕事が大好きなパティシエさんは、夏は物足りないかもしれません。

なので、これはあまりパティシエの仕事にのめり込んでいないパティシエあるあるです(笑)

パティシエあるある⑤もったいない精神が育まれる

ミキサーやボールに入った材料を他のボールや鉄板に流す時、ゴムベらを使ってきれいに使いきるよう指導されます。

「このくらい、いっか」なんて少しでも適当なことをすれば、「材料を無駄にするな、もったいない!」と怒られます。

このクセが染み付くと、家でももったいない精神が発揮され、料理をするにも「材料を少しでも無駄にしない」ように手が動きます。

調味料もきっちり使いきりますし、ボールについた材料もボールの底がつるっつるになるまできれいに使いきります。

仕事で習慣化されるので、家でもそうしないと落ち着かなくなるんです。職業病ですね、でも悪くない病です(笑)

ちなみに、こんな記事も書いているので、興味のある方はぜひ↓

男性パティシエはモテる?現役の僕が体験してきたメリットとデメリット

2017年11月23日

まとめ

①利き腕がたくましくなる
②「甘い匂いがする」と言われるようになる
③クリスマスが近づくと、健康管理に敏感になる
④夏が好きになる
⑤もったいない精神が育まれる

実際にパティシエとして働いて実感した5つのあるある話でした。

働くお店によっても違うこともあるかもしれませんが、僕の現場からは以上です!

スポンサーリンク