時間つぶしに、ふらふらとツタヤを徘徊している時に目に入った作品、『悪魔のいけにえ』
店員さんが書いたであろうポップに、「ホラーを極めるならとりあえず見るべし!」みたいなことが書かれてまして、そこまで言うなら見なければと謎の使命感に燃え、見ることにしました。
amazonプライムビデオで見放題配信されています。
さすが、ホラーの名作と言われるだけあって、絶望的に恐ろしい・・・
と思って見てたらラストの10分間。あれ、なんなんですかね?
完全やりすぎですよね?もはや、笑わせようとしてません?コメディにしか見れなくて、一気に恐怖感が萎えたわ。
そんな感想を綴ります。
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『悪魔のいけにえ』あらすじ
5人の男女が真夏のテキサスをドライブ中、一人のヒッチハイカーを車に乗せる。
車に乗せたヒッチハイカーは気味の悪い話で一人盛り上がり、挙句の果てにナイフで襲ってくる。
パニックに陥った5人は、慌てて男を車から降ろすが、それは後に体験することになる恐怖の始まりに過ぎなかった・・・
『悪魔のいけにえ』感想
とりあえず、食前と食後には絶対見ないほうがいいです。
食前に見たら食べる気うせるし、食後に見ると吐き気を催します。
かくいう僕が、食後にケーキを片手に見始めちゃったんですよ。食後でもあり食前でもある最悪のパターンです。
「ちょっとグロそうだな」とは覚悟してましたが、まさか冒頭からあんな気持ち悪いシーンがくると思わなかったんでね。
「5人の若者が旅の途中で・・・」というあらすじだったもんで、最初は5人で楽しくわいわいするシーンで始まると思い込んでました。
いや~なめてました!
しょっぱなで墓場から掘り起こした人間の遺体をどアップで見せられたら、どんな大好物でも食べる気うせますよね?
その後も5人がドライブしているシーンでは、ラジオで物騒なニュースしか流れてないし、骸骨で飾ったソファーとか気味悪いし、正直「生理的にムリ」な映画でした。
最後まで生き残る女性・サリーが、汚いボロ雑巾で口をふさがれるシーンとか、ほんとムリ。
(しかも、そのボロ雑巾、本当にそこらへんにあった雑巾使ったんだとか。うえ。)
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ちゃんと怖いんですけどね。人間の皮をマスクにした大男がチェーンソーをマッハに稼動して追いかけてくるんだから、マジで怖い。
だからこそ思う。「ラストの10分、どうした?」って。
サリーがレザーフェイスの兄ちゃんに捕まって、気ちがい一家の晩餐に参加したあたりから、様子がおかしい。
とりあえず、キャーキャーうるさいんです、サリーが。
恐怖心が限界を突破して発狂したんでしょうけど、やりすぎです。
「叫ぶぞ~!!」ってな意気込みを感じちゃうんですよ、叫ぶために思いっきり息を吸ってるように見える。
演出が過剰すぎて、恐怖心が一気に冷めました。
サリーの指を切って、その血をじいさんに吸わせるシーンあるんですけど、ただただ純粋に気持ち悪いです。サリーの血を吸っている時のじいさんの手の動きとかね、赤ちゃんみたいな動きなんで、うん、やっぱり気持ち悪い。
そこにサリーの容赦ない叫び声。耳が疲れて音量下げちゃいました。
これは異常な映画だと思い調べてみたら、原因判明。
サリーの血をじいさんがちゅっぱちゅっぱするシーン、あの時の血は本物の血だったみたいです。
指に上手く血のりが乗らなくて、で、その時点で27時間ぶっ通しの現場で疲弊、本当に指を切ることで乗り切っちゃったとか・・・
恐らく、気ちがいの過ぎるレザーフェイス一家もサリーも、過労のせいで発狂していたんでしょうね。
そんな、ホラーに対するストイックな姿勢にホラーの神様が応援しに降りてきて、あんな唯一無二の映画が完成したと。
そう考えれば、あのラスト10分の異常さが納得できます。
ちなみに撮影で使っている人骨も本物だそうで。どこまでもリアリティを求める誠実さに感服いたしました。
制作スタッフの皆様、お疲れ様です!!
最後に
ホラーとコメディって、本当に紙一重なんですね。ホラーとコメディの境目を見ることが出来たように思います。
それでも最後、サリーに逃げられて夕日をバックにチェーンソーを振り回すレザーフェイスは、哀愁帯びててなかなかグッとくるラストショットでした。
一回見たらお腹いっぱい。しばらく激しい映画はお休みしよう・・・
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