【あらすじ感想】今を楽しめば人生は『きっと、うまくいく』

今回ご紹介するのは、『きっと、うまくいく』というインド映画です。

見なきゃ損!レベルの抜群の見ごたえで、3時間弱という長い作品ですがテンポもよく、途中飽きることなく最後まで楽しめました。

熱いメッセージを持った映画ですが、見終わると爽やかな余韻。

かなりおすすめの映画です!

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映画『きっと、うまくいく』あらすじ

「ランチョーが来る」

大学卒業後、行方不明になっていた親友のランチョーがいるとの知らせを受け、ファルハーンとラージュが急いで母校に向かう。

着くとそこに待っていたのは、大学時代ランチョーのいたずらで大恥をかいたことを根に持つチャトゥルだった。

どうやらチャトゥルは、成功した自分の姿を見せる事で、三人に復讐を果たそうと呼び出したらしい。

「それで、ランチョーはどこなんだ?」チャトゥルのことはどうでもいいと言わんばかりに、2人はランチョーを探す旅に出る。

なぜランチョーは姿を消したのか。超難関のエリート大学に通っていた頃の3人の珍騒動と平行して、物語は意外な真相にたどり着く・・・

感想

この映画を見出してまず思ったのが、「インドの学歴競争、半端ねえな・・・」ってことです。

舞台は超名門校なのですが、その学長の最初の挨拶がやばい。「人生は殺し合い。競争に勝つか、死ぬか。」だと。

映画なので多少脚色はしていると思いますが、インドはそんな極端な学歴社会なんですかね・・・

ネタバレになるのであまり書けませんが、ストレスで精神的に追い込まれて心を蝕む同級生も出てきます。

と、そんな中でいい意味で浮いているのが後に行方をくらますランチョーです。

上級生の不条理な命令は無視。学長や教授の言う事に疑問を持てば率直に意見します。

この態度に上級生や学長は憤慨するわけですが、それに対しての切り替えしが上手い。思わず拍手したくなるレベル。

インド版の一休さんと言っても過言ではないでしょう。

頭がいい人ってこういう人のことを言うのだな、と関心させられます。

最初はファルハーンもラージュも、「こいつと一緒にいると教授に目をつけられてまずいことになる」と保守的だったのですが、ランチョーの自由な人柄に惹かれていき、ランチョーと行動を共にしていきます。

ランチョーと一緒に過ごしていくうちに、2人の考え方や人生も大きく変わっていきます(もちろんいい意味で)

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いい成績を取って、いい企業に就職する事がすべての価値観の中で、ランチョーの言うセルフがまぶしいです。

「僕らは勉強しているが、目的は成績じゃない。偉い人が、『出世ではなく学識を目指せ』と。成功ではなく優秀を目指せ、成功は自ずとついてくる」

学生のころ教えて欲しかった!

一夜漬けで知識を詰め込んだって、テストおわったら頭からキレイさっぱりなんて、なんのために勉強しているんだか・・・いい大学に入っていい会社に就職するため?なんだかなあ。

ランチョーが教えてくれるのは、「今」を生きる大切さ

成績が悪く弱音を吐くファルハーンとラージュに、成績トップのランチョーはこんなことを言います。

「将来を心配していたら生きていけない。勉強に集中できない」

「なぜ僕が(成績)一番かわかるか?機械が好きだからだ。工学が僕の情熱なんだ」

どうなるかわからない将来の心配や、親の目を気にするのではなく、今自分が情熱を持てることに集中しろと2人を諭します。

僕は強く思います。

何が起こるか、どうなるかわからない将来のために今の幸せを犠牲にするより、不安や困難があっても今情熱を持って過ごすことを選びたいって。

将来のためにやりたくないこと頑張って、その将来が来る前に、やりたいことが出来ないまま人生が終わる事のほうが怖いです。

今の一瞬一瞬を幸せに楽しく過ごす事を意識したい。もし困難が来てもこの呪文を言えばいい。

きっと、だいじょうぶ

少し熱くなってしまいましたが、映画はテンポ良く笑いもあり、最後はかなり爽快です。

一番のおすすめは、学生時代のチャトゥルが大勢の前で演説するシーン。ランチョーのいたずらが仕込んであり、笑えました。

チャトゥルは闘争心むき出しで痛々しいキャラですが、憎めない存在感のある奴でした。

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