『ドラえもん のび太の月面探査記』のび太って、ほんと良い男だな~(あらすじ感想)

映画『ドラえもん のび太の月面探査記』を映画館にて鑑賞。

映画館でめったに涙を流さない僕が、涙腺崩壊いたしました。

完全に大人向け!

大人になって分かる、のび太の魅力に心洗われた2時間でした。

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『ドラえもん のび太の月面探査記』あらすじ

月面探査記が謎の白い影を写したニュースで話題となっていたある日、のび太のクラスに不思議な少年・ルカが転入してくる。

ドラえもんの秘密道具「異説クラブメンバーズバッジ」を使って月の裏側にウサギ王国を築いたのび太達は、ルカと一緒に地球を狙う悪に立ち向かう。

原作小説

『ドラえもん のび太の月面探査記』感想

とりあえず、下の動画を見て欲しい。

エモい。エモいにもほどがある。

これを見て、見たいと思わない大人はいるのだろうか・・・

「帰り道がわかっているから、どんなに暗くても怖くはない」

「万有引力があるんだね。離れてたって友だちには」

「大人のフリが上手な人が、大人なだけだよ。」

「子どもの頃、世界を救いたかった。今夜は、あいつを救いたい。」

「思い出だって、思い出さないと消えてしまうから」

「道は違っても、同じ光を見上げている。」

「大人になったすべての子どもたちに。」

 

僕は上の動画を見て、映画館に見に行かずにはいられませんでしたよ。

僕は現在30才。ドラえもんで育ったと言っても過言ではありません。

幼い頃は、近所のパン屋に行けばドラえもんを象ったパンを母親にねだり、小僧寿しに行けばドラえもんの顔のケースの奴を買ってもらっていました。

(今もあるのかな?)

もちろん、映画だって親に連れていってもらっていました。

確か、前売り券を買うと、ちょっとしたグッズを劇場でもらえるんですよね(今回も前売り買っておけば良かったと絶賛後悔中)

そんな思い出もあるからなのか、映画の冒頭から涙腺が緩み始めるという予想外の展開に・・・笑

上にあげたエモいプロモーションにより、期待値はかなり高かったです。

そして、見事に期待に答えてくれました。

素晴らしい。本当に素晴らしい。

正直に言うと、ドラえもんの声優さんが変わってから、「ドラえもん、終わったな」って思ってました。

大山のぶ代さんのおっとりした声が好きすぎて、全くテイストの違う新しい声に、気持ちが追いつかなかったせいです。

「あんな妙にテンションの高いドラえもんは、ドラえもんじゃない」なんて思ってました。

素晴らしい今回の作品を見ても、大山のぶ代さんのドラえもんの方が好きであることは変わりませんが・・・

あれだな、のび太が最高すぎた

小さい頃は、のび太よりも、ドラえもんの方が好きでした。

のび太が困った時は、便利な道具を出してくれるし、それによって逆にのび太が大失敗をした後のケアも含めて、ドラえもんに母性すら感じていたんだと思います。

一方、のび太の事は「ドジで間抜けな奴」としか認識していなかった。「ドラえもんのオマケ」ぐらいの認識。

ところがどっこい。

今回最新の映画を見て、のび太の人間的な魅力に感動すら覚えた次第であります。

ほんと、良い男ですよね、のび太って。

この年になって身に染みて感じ始めたんだと思います。人間の価値は、成績や能力じゃなくて、人間性だってことに。

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のび太は、寝坊して学校に遅刻するわ、勉強は出来ないわ、運動神経も悪いわで、社会一般的な評価でいったら、とことんダメな奴。

でも、決して人をバカにはしないし、正直だし、何よりも人の痛みが分かる、優しい人間。

映画『のび太の結婚前夜』で、マリッジブルーになるしずかちゃんにお父さんが言ったセリフが、のび太の人間性を突いています。

「のび太くんを信じなさい。のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。あの青年は、人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。

彼なら、まちがいなくきみをしあわせにしてくれるとぼくは信じているよ」

もうほんと、これだけで人として十分。

というか、人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことが出来る人間て、どれだけいるだろう?

「他人の不幸は蜜の味」なんてことわざがあるぐらいですから、そう多くはないんじゃないかな。

自分がそれを出来ていると、胸を張ることも今のところ出来てはいない気がする。

『のび太の月面探査記』でも、そんなのび太の魅力全開なセリフがありました。

友だちが悲しいと、自分も悲しい。

友だちが嬉しいと、自分も喜ぶ。

友だちってだけで、助けていい理由になるんだ。

ほんと、のび太って良い男だよな~(3回目)

その他、グッときたセリフ

のび太のおやつと一緒だね」←見たらグッとくる理由がわかります。

限りある命だからこそ、頑張れるんだ」←良い感じに人生を鼓舞された感じ。

パッと浮かんで来ないけど、他にもグッとするセリフがたくさんあったはず。

小さい子どもには、内容の理解は難しいかも・・・

けっこう、科学的な内容になっているので、小さい子どもは内容が理解できないと思います。

近くの座席で小さい子が「何で~?」ってな質問を母親にしているのが何度か聞こえて来ました(汗)

30のおっさんでも、途中何いってるか頭混乱しましたから。理系の人は簡単に分かるのかもしれません。

悪い奴の正体なんて、めちゃくちゃ最先端すぎてビックリ。

まあ、訳分かんなくても映像見ているだけで楽しいので、子どもでも十分楽しめますけどね。

宇宙空間とか、月とか地球とか、大量のすすきが揺れるシーンとか。アニメでも見とれるほど奇麗ですし。

ちなみに悪い奴の声が渋くてかっこいいな~なんて思って後で確認したら、俳優の吉田鋼太郎でした。めっちゃ良い声!

他にも、ルナの声を広瀬アリス、ゴダートの声を柳楽優弥、ゴダートの部下の2人はロッチ中岡&サバンナ高橋と、なかなか豪華であります。

最後に

エモいプロモーションといい、内容といい、僕世代のハートをがしっとつかむ作品でした。

微笑ましいのび太のどんくささと、ブレることのないしずかちゃんのお風呂好き(地球を眺めながらの入浴うらやましい)、ピンチで見せるのび太の男気。

懐かしさをしっかりと感じさせながらも、しっかりと進化しているドラえもんに、しびれまくりの至福の時間でした。

大人にこそ見て欲しい、そんな作品です。

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