ラストの余韻がたまらない『天使のくれた時間』感想ネタバレ

自分の人生にとって何が1番大切か。考えさせられる良作でした。

「いいもの見せてもらったな」と思えること間違いなしですが、一人で見るにはもったいない映画ですね。

失恋したての私にはまぶしくて、心地よい切なさを感じました(笑)。

恋人がいる方は、一緒にまったり見ることをおすすめします!

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「天使のくれた時間」あらすじ

ニューヨークで成功をおさめ、高級マンションで優雅な生活を送るジャック。

成功者のイメージをそのまま描いたような男。

独身貴族のジャックはクリスマスイブも一人。ふと立ち寄ったスーパーで出くわしたトラブルをきっかけに、黒人青年と出会います。

「自分には全部ある」と豪語するジャックに、あきれたような表情の青年。

「これから起こることは、あんたが招いたことだ。メリークリスマス」とだけ言い放ち、青年はその場を去る。

家に帰り眠りについたジャック。翌朝目覚めると横には13年前に泣く泣く別れた恋人のケイトが眠っており、そして無邪気にはしゃぐ子供。

ジャックが目覚めた世界はケイティと分かれず一緒に生きるという、自分が選ばなかった人生だった。

ケイティと結婚することを選んだジャックには二人の子供がおり、仕事はタイヤ売り。

ジャックは平凡すぎる現状を受け入れることが出来ず、「元の生活に戻らせてくれ!」「こんなのあんまりだ」と嘆く。

月並みの生活に戸惑いながらも、ケイトの夫として、子供ふたりの父親としての役割をこなすうちに、ジャックは自分の本当の気持ちに気づく・・・

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感想ラストネタバレ

もう色々考えさせられましたね。

贅沢の出来ない生活に不満をたらしながら、ジャックがケイトに「君は今の生活をどう思う?」と聞く場面があるのですが、それに対しケイトは「偉大なる成功物語」と答えます。

ケイトにとっての成功は、大事な家族と幸せな時間を過ごすこと。彼女のこの信念は全くぶれることがありませんでした。

成功も幸せも、人それぞれなんですよね。私達は「成功とはこういう感じ」みたいな勝手なイメージを無意識のうちに埋め込まれてしまっているように思います。

お金があってもなくても、結婚してもしなくても、子供がいてもいなくても、幸せであることや成功とは関係ないんですね。

自分が本当に心から望む人生を生きた人が成功者だと、この映画を見て感じました。

 

それにしてもジャックとケイト、結婚して13年たつのに新婚みたいに仲がいいんですよね。愛情もあるけど、まだ恋してる感じ(2人でチョコレートケーキを食べるシーンはちょっと引くぐらい)。

 

ジャックは家族と過ごすうちに、ケイトと結婚した世界の自分が、どれだけ家族との生活を大切に愛おしく思っているかを知ります。ケイトがどれだけ自分を愛してくれているかということも。

そして何より、ケイトのことを学生のときから今までずっと、誰よりも好きでい続けていたことに気づきます。

この後、元のリッチな世界に戻るのですが、急いでケイトの元へ。フランスへ発とうとしていたケイト(戻った世界ではキャリアウーマン)を呼び止めます。

ラストは2人でコーヒーを飲みながら楽しそうに話しているシーンとともにエンドロール。

戻った世界の2人がこの後どうなるか、はっきりさせないところも想像をかきたてられます。

映画館で見てたら、最後まで余韻にひたってただろうな。

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