『オズランド』夢の国で婚活イベントはやめてくれ(あらすじ感想)

豪華キャストにも関わらず、あまり大々的に宣伝されていない(気のせい?)ので、逆に気になって映画館にて鑑賞。

ん~・・・悪くないです。でも、「良かった~」とまでいかないんですよね。可もなく不可もなく。

予告動画まんまの映画でした。なんかな~、やっぱり人生も映画も、スパイスがないと面白くないんだよな

個人的には、地上波の放送待っても良かったかな、と思います。それでも、好きな女優(波瑠)を大画面で見れたので一応満足です。

時間に余裕があってちょっとほっこりしたい人、または波瑠(もしくは西島秀俊)が大好物の人にはおすすめかな、といった感じ。

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『オズランド』あらすじ

大好きな彼氏と同じホテルチェーンへ就職した波平久瑠美(波瑠)。彼氏と一緒に働けることに喜んでいたが、配属されたのは地方の遊園地。

大好きな地元を離れ単身熊本へ。

勤務することとなった遊園地・グリーンランドには、「魔法使い」との異名を持つやり手社員・小塚慶彦(西島秀俊)をはじめ、クセのある従業員ばかりが働いていた。

任せられる仕事は、園内のゴミ拾いや動物の世話ばかり。「ゴミを拾うために大学を出たんじゃない」と不満をつのらせる久瑠美。

そんな中、優秀な成果を収めMVP社員と認められれば本社へ移れることを知り、MVP社員を目指して仕事にまい進するが・・・

『オズランド』感想

主人公・久瑠美がイタい

まず、波瑠演じる主人公・久瑠美が仕事を通して成長していく話なわけですが、元々がかなりイタい。

「私が生まれ育った町が大好き。家族も友達も、私自身のことも大好き。そんな私を好きでいてくれる彼氏のとし君もだ~いすき」

なんともおめでたいヒロインで、冒頭から一抹の不安(笑)

不本意な辞令で熊本の遊園地に配属され、憧れの開発事業の仕事をさせてもらえない久瑠美が、「ゴミ拾いをするために大学を出たんじゃありません」って堂々と言っちゃうのがまたイタい。いくらなんでも生意気すぎやしないかと。

そんな久瑠美に対し、誰1人も怪訝な顔もせず、温かく接するのにちょっと違和感ありました。

僕自身が、こんな心の余裕がある人だけが集まった職場で働いたことが無いからかもしれないけど(汗)

そんな久瑠美が、「魔法使い」との異名を持つ小塚の「人を笑顔にしたい」という思いに触発され、MVP関係なく仕事にまい進し、敏腕社員になっていく成長スピードについていけませんでした。

だって、たった半年で別人なんですもの。これが恋の力なのか?

「夢の国」で行われるイベントに違和感

怪我をしても救急車呼べなかったり、命の危険を感じても警察呼べなかったりと来客の夢を壊さず非日常を感じてもらうため、厳しいルールがあるにも関わらず、

ヒーローショーで「新入社員vs怪獣」なショーをやったり、婚活イベントやったりと、現実に引き戻されるようなことをしてるんですよ。

ただの遊園地ならナイス・アイディアかもしれませんが、「夢の国」ではどうなのかと・・・大人にとっては「運命の人に会えるかも」なんて夢があるんでしょうけど。

僕は、夢の国に「新入社員」とか「婚活」なんて言葉はふさわしくないように思ってしまいました。

子供からしたら、「何それ?」ぐらいで意味も分からず興味も持たなそうな言葉なので、問題ないのかな?

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シリアスなシーンも、あるような無いような・・・

スパイスが足りないと最初にお伝えしましたが、途中緊急事態が発生し、シリアスになるシーンがあります。

「お、意外な展開。どう収拾つけるんだろう」なんて緊張感を感じましたが、ほっこり良い感じに収まりました。

このシーンが一番の見どころです。気になる方はご鑑賞あれ。

ただ、この緊急事態に対処する西島秀俊は「魔法使い」から一転、刑事にしか見えなかったです。

西島さんと言えば、「クライシス」や「MOZU]といったシリアスな刑事ドラマがはまり役でしたから、その残像が見えてしまったのでしょうか(笑)

僕が刑事ドラマ見すぎってのもあるんだろうな(汗)

クールでバッキバキな西島秀俊しか見てこなかったせいか、

「呼び捨てはやめろ!キュンとするだろ」

「俺、叩くより叩かれるほうが・・・・」

「あんま見つめんなよ、照れんだろ」

こんなセリフを言う彼を、僕は受け止め切れませんでした(笑)

仕事を楽しめる人は幸せだ

散々なことを書きましたが、「目の前にある仕事に夢中になっていく様子」は見ていて気持ちがいいものですね。

特に久瑠美のように、理想とかけ離れたスタートであればあるほど、爽快感のようなすがすがしさを感じます。

成長して一皮むけた久瑠美が、終盤になると本当に良い顔してるんですよ。

今現在、自分の仕事に不満を持っていても、本気で向き合ったら案外楽しくなっていくのかもしれません。

(もちろん、ブラック会社は論外ですけど)

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