韓国発のゾンビ映画『新感染』
題名にB級感を感じ、正直あんまり期待せず見ました。が、これがかなり当たりのゾンビ映画。B級どころか真面目に王道なゾンビ映画で、新鮮さも併せ持つ超絶面白い映画となっておりましたよ!
日本のゾンビ映画(アイアムアヒーロー)より断然面白かった!
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映画『新感染』あらすじ
仕事人間のソグは忙しく、妻は出て行き別居状態。誕生日を明日に控える娘スアンからは「明日の誕生日はお母さんに会いに行きたい」とせがまれる。日ごろ構ってあげられない償いに、娘を釜山にいる母親の元へ新幹線に乗り連れて行くことに。
翌日の朝、ソウルから釜山行きの新幹線に娘と2人で乗り込む。
出発間際、苦しそうな様子の女性が乗り込んで来る。出発してつかの間、苦しい様子の女性は謎のウイルスに感染しており豹変。次々と乗客が襲われ、時速300キロ超えの新幹線の車内はパニック状態。
感染=死、その後ゾンビ化。
安全と言われる釜山まで2時間。乗り合わせた乗客達と共に、生き残りをかけた戦いが始まる・・・
感想(ネタバレ含む)
何これ、2時間があっっという間に感じる面白さ。
なるほど!ソウルから釜山までが約2時間。映画の長さもそれに合わせて2時間なんですかね。
新幹線のように疾走感のあるゾンビ達。動きは俊敏でガックガク。
「いいから早く逃げて~~~!!!」と何度思ったことだろう。この間というか演出が、幽霊系のホラー映画っぽくてゾワゾワ来ました。うん、これはホラーの面白さだ。
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とはいえ相手はゾンビですから、倒さないといけないわけです。新幹線の中で武器はありませんから、ほぼ素手で戦うことになります。(野球青年達のバットも大活躍)
それにしても妊婦さんの夫サンファが男も惚れるくらいかっこよかった・・・。
娘と2人だけでも助かろうとする主人公とは対照的に、周りの乗客も助けながらゾンビを素手でばっしばし倒していきます。
「父親は家族の犠牲になるもんだ」の言葉通りの死に様でした。最後に妊娠している妻に向かって「お腹の子の名前を決めた、〇〇〇(忘れました)にしてくれ」と言い放ちます。
冒頭でお腹の子供の名前をスアンから聞かれた妻が「この人、お腹の子の名前をなかなか決めてくれないの」とぼやいていたのがここにつながります。ここで死亡フラグが立っていたとは。
思い返すと無駄なセリフや演出が見つからないくらい作り込まれていましたね。
で、この男気半端ないサンファに感化されたのか、ソグもどんどんかっこよくなっていきます。それと同時に父親らしくもなっていき・・・からのあのラストは泣かせるぜ!
自分はゾンビに手を噛まれ感染しながらも、娘と妊婦さんが助かるようにブレーキの位置を教え、「安全なところで止まるように」と的確な指示。
その後、「一緒にいたい」と泣き叫ぶ娘を振り切りドアを閉め悔しそうに男泣きします。最後思い出すのは赤ちゃんの頃の娘の姿。娘を愛おしく思う優しい顔で列車から飛び降りる姿がもうね、あれは泣く。
確かな絆が結ばれた矢先の別れ。でもゾンビがいなければ、一生結ばれずに終わったかもしれない絆。
何も言えねぇ(悲)
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