「私は魅力的な人間に出会ったとき、まずサイコパスではないかと疑う」
みたいな事を以前、脳科学者である中野信子さんが言ってました。
気になって中野信子さんの著書である『サイコパス』を図書館で借りようとしたら、予約者が17人ほどすでに予約していたという人気本。
サイコパスって聞くと、理由のない凶悪犯罪者のイメージ。ですが、その特殊な脳の機能により企業の社長や弁護士、外科医などの社会的地位の高い人にも多いとか。
そして、人間的に魅力的で(というか魅力的に振舞うのが上手く)、第一印象は抜群に良いのが特徴らしいです。
素敵な人と関わりたいのはやまやまですが、その相手がサイコパスだったらと思うと怖い・・・
というわけで、サイコパスの見分け方をマスターすべく、本を読んだ次第です。
が、最初に言っておきますが、サイコパスかどうか見分けるのは無理だという結論に達しました。
それでも最後まで読んで頂ければ、一ミリぐらいはサイコパスを遠ざけることが出来ると自負しております。
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サイコパスの特徴:今の時代では特に魅力的
本の中で書かれていたサイコパスの特徴↓↓
・外見や語りが過剰に魅力的で、ナルシスティックである。
・恐怖や不安、緊張を感じにくく、大舞台でも堂々として見える。
・多くの人が倫理的な理由でためらいを感じたり危険に思ってやらなかったりすることも平然と行うため、挑戦的で勇気があるように見える。
・お世辞がうまい人ころがしで、有力者を味方につけていたり、崇拝者のような取り巻きがいたりする。
・常習的にウソをつき、話を盛る。自分を良く見せようと主張をころころ変える。
・ビッグマウスだが飽きっぽく、物事を継続したり、最後までやりとげることは苦手。
・傲慢で尊大であり、批判されても折れない、懲りない。
・つきあう人間がしばしば変わり、つきあいがなくなった相手のことを悪く言う。
・人当たりはよいが、他者に対する共感性そのものが低い。
サイコパスは脳の快・不快や恐怖などをつかさどる部分の働きが低く、失敗することや批判されることに対する恐怖がありません。
怖いものなしなので、リスクがある挑戦や大きな判断も平気。だから企業の社長や弁護士に多いんでしょうね。
閉塞感ただよう現代においては、大胆に行動する人間はとても魅力的に見えます。
しかし、サイコパスは他者への共感性や罪悪感が欠如し、自分の欲望を満たすため合理的な行動を取ります。
例えそれが他者の痛みを伴うものでも躊躇無く。
なので自分に有利になるように平気でウソをつき、利益のために人を踏み台にすることもためらいません。
「なら少し関わればサイコパスってすぐ見分けがついて、避けられるんじゃない?」
とも思うのですが、そうでもないんですね。
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サイコパスは、人の目から感情を読み取るのが得意
サイコパスには相手の目つきや表情から、その人の感情や置かれている状況を読み取る才能が際立っているんだとか。
「他者への共感性が低いのに、他者の感情が分かるもんなの?」って思いません?
でもそれが出来るのがサイコパス。共感は出来ないけど、相手がどのような感情なのかは読み取ることが出来ます。怖い・・・
そしてそれは、どんな言葉をかけどんなことをしてあげれば、相手が自分を好意的に思うかが手に取るように分かるということ。
相手の弱みに付け込んでコントロールすることも出来ます。
しかもサイコパスは自分に共感性がないことに薄々感づいていて、自分の不利にならないように共感する振りをすることもあるんだとか。
本の中でもこんな例が・・・
駆け出しの心理学者達でさえも、刑務所に服役中のサイコパスに面談すると「こんなに言葉遣いが丁寧で信用できる人物なのだから、間違って刑務所に入れられているに違いない」としばしば思わされてしまう。
さらに怖いのが、一度サイコパスを信頼して裏切られても信じ続けてしまう人が多いこと。
これは、自分が信じたものを信じ続けたいという人間の性質によるものが大きいとか。
結論:見分けるの、無理じゃない?(汗)
いや~、少なくとも僕は見分けられないと思います。
「明らかにウソをついている」とかなら分かりますけどね。でもそれだけでサイコパスと判断するのも違うし、サイコパスにも人それぞれ程度の差ってもんがありますし。
そもそも「ここからサイコパス」っていう線引きも難しいですよね。はっきりとした定義も今のところ無いみたいですし。
1つ確実に言えるのはこれですかね。
口の上手い奴には気をつけろ!
ありきたりな言葉になってしまいましたが、ちょっと不器用で人間くさいぐらいが信用できますね。
まあ、「不器用で人間くさい」人間をサイコパスに演じられたら元もこうもないですけど・・・汗
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