映画『クワイエット・プレイス』鑑賞。
「音を立てたら、即死」
今まで、ありそうで無かった設定ですね。
と思いきや、『ドント・ブリーズ』もそんな感じでしたっけ。襲ってくるのは怪物ではなくて人間ですが。
いや、あのじいさんは色んな意味で怪物でしたが・・・
とはいえこの作品、個人的には『ドント・ブリーズ』とは全くの別物。
『クワイエット・プレイス』は、ホラーと見せかけ家族愛で泣かせにきた、まさかの感動作でした。
テレビ画面でこれだけの緊迫感だから、映画館で見たらもっと面白かったんだろうな。
くそっ!もったいない事したな・・・泣
これからは、少しでも気になったホラーは映画館で見ることにします!
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『クワイエット・プレイス』あらすじ
音に反応して襲撃してくる「何か」によって、世界は荒廃し、人類は滅亡の危機に陥っていた。
そんな中、リー(ジョン・クラシンスキー)とエヴリン(エミリー・ブラント)夫婦は3人の子供たちと、音を立てないよう神経を研ぎ澄ましながら暮らしていた。
手話で意思疎通をし、裸足で過ごすなどして静かに過ごしていたが、エヴリンのお腹には新しい命が宿っており、出産を真近に控えていた・・・
監督:ジョン・クラシンスキー
キャスト:ジョン・クラシンスキー/エミリー・ブラント/ミリセント・シモンズ/ノア・ジュプ
『クワイエット・プレイス』感想
音を立てると得体の知れない怪物がものすごいスピードで襲ってくるので、すさまじい緊張感を強いられる映画です、最高か。
怪物にやられる時は、一瞬でサクッとやられますが、その様子は直接映らないので、グロさはほぼ無しと言っていいかと。
唯一目をそらしたくなったのは、お母さんが階段の床に突き出た釘を踏んでしまったシーン。
声をあげずに足を釘から抜かなければいけません。新手の拷問かよ。
そんでもって、この映画での一大イベントは、お母さんの出産!
こんな状況で子作りしとったんかい!赤ちゃん絶対泣くでしょ、そこんところ考えなかったの?
なんて突っ込みはナンセンスです。
命の危険が迫っている時ほど、「子孫を残さねば」という動物としての本能が働くのは仕方のないことです(真面目か)
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そして、この映画の見どころは、家族愛。
それぞれが、家族を守るために頭を使い、命を張り、助け合います。
1番グッときたのは、お父さんと娘・リーガンの関係です。
冒頭で、真ん中の弟が雑貨屋で見つけたおもちゃを持って帰ろうとするも、父親は音が出ることを恐れ、おもちゃから電池を抜き、置いていけと指示します。
おもちゃを取り上げられガッカリする弟を見かねて、リーガンは電池の入っていないおもちゃの本体だけを両親に内緒で弟に渡します。
この時、弟はこっそりと電池を持ち帰ってしまいます。
おもちゃで遊びたいという子供心は止められず、弟はおもちゃに電池を入れて音を出してしまい、それを聞きつけた怪物にあっさりと殺されてしまいます。
月日が経っても「自分のせいで弟は殺されてしまった」と自分を責めるリーガン。両親も心のどこかで自分を責めているのではないかという不安も感じていたでしょう。
そんなリーガンに、お父さんは淡々と接します。責めるでもなく、愛情表現をするでもなく。
これは僕の憶測ですが、お父さんはリーガンがとった行動を決して責める気持ちは無くても、「お前は悪くない」とか、「気にするな」とは言えなかったんだと思います。
この状況では、少しの油断も、リーガンが弟にしたようなちょっとした優しささえも、命取りになってしまうから。お父さん自身も、子供たちを思うがゆえに、安易に優しく接することは出来なかったのではないでしょうか。
どんなに賢いリーガンも、そんなお父さんの愛情は理解できず、父と娘の間には溝のようなものが出来てしまっていました。
そんな父娘の心の溝が、物語が進むにつれ埋まっていく様子は感動以外の何物でもありませんでした。
お父さんがリーガンに手話で「愛している」と伝えるシーンは泣けます、まじで。
手話だから伝わったというのも、なんとも切ない・・・
どんな状況でそれを伝えたのかを書くと完全なネタバレになってしまうし、このシーンは知らない状態で見て欲しいので書けません。
気になった方は、ぜひともご鑑賞あれ。
超絶におすすめです!
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