『鎌倉ものがたり』死神と死後の世界観が素敵すぎ(あらすじ感想)

ずっと気になっていた映画『鎌倉ものがたり』をDVDで鑑賞。

『三丁目の夕日』でおなじみ山崎貴監督の作品。

鎌倉で人間と当たり前のように共存する、魔物や妖怪、そして死神。

こういうちょっとダークファンタジーな世界、大好物。そして期待を裏切らない作品でした。エンドロール(必見です)まで楽しく鑑賞。

家族で見るも良し、恋人と見てもいいんじゃないですかね~

とにかく僕は、魔物の夜市に行ってみたい!笑

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映画『鎌倉ものがたり』あらすじ

鎌倉に住む作家、一色正和(堺雅人)の家に嫁いできた亜紀子(高畑充希)。

鎌倉の人々は、魔物や妖怪、神様、死神などの「人ならざるもの」と共存しており、そのことに戸惑いを隠せない亜紀子だったが次第に慣れ、新婚生活を楽しんでいた。

そんな中、とある事態に巻き込まれた亜紀子は、亡くなった者の魂が運ばれる「黄泉の国」に連れていかれてしまう。

この世に連れ戻すため、正和は黄泉の国へ妻を探しに行くが・・・

感想

昨日見たのですが、1日たった今でも余韻が残っています。

死神はナイスキャラだし、死後の世界の描き方が個人的にツボでした。

安藤サクラ演じる死神、最高

何といっても、安藤サクラ演じる死神が素敵すぎる。ほんと、どんな役演じても自然なのが素晴らしい。今僕が1番注目している女優さんです。

「どうも、死神でーす。お迎えにあがりやした!」みたいなさっぱりとしたノリで死神登場(笑)

まず死神のルックス。金髪に黒のカジュアルスーツで登場するのですが、これが中性的でかっこいい。

この死神、ひょうひょうとしていて、気さくで話しやすい。何気にメンタル的なフォローもしてくれるし、黄泉の国のことも親切に教えてくれます。

とはいえ、決して干渉してくるわけではなく程よい距離感。1番友達になりたいタイプ(笑)

こんな死神が笑顔で迎えに来てくれるなら、「死の恐怖もやわらぐかもな」なんて思っちゃいました。

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死後の世界観が素敵

映画『鎌倉ものがたり』の中では、人が死ぬと魂が抜けます(生きたまま魂だけ抜けてしまうことも)。

で、その魂を死神が迎えに来て、鎌倉駅から丑三つ時に発車する電車に乗り、黄泉の国へ向かいます。

死神も一緒に電車に乗って、黄泉の国まで連れて行ってくれます。死神優しい。

黄泉の国は、生まれ変わるまでの休憩所のような所で、どうやら好きなだけ滞在出来るようです。なので、先に亡くなった親しかった人が再会を待っているなんてことも。

ここのシーン、少しじーんと来ちゃいました。

で、面白いなーと思ったのが、「黄泉の国は、感じ方によって姿を変える」ってこと。自分が想像したとおりの姿で、その姿は人それぞれ違います。

「黄泉の国は美しい楽園に違いない」と思っていれば、その通りの楽園にいけるってことですね。なんか黄泉の国に行ってみたいな~なんて思っちゃいました。もちろん僕はまだまだ生きる気まんまんですけどね。

ちなみに地獄もありますが、地獄は「罪の意識」が作り出すものなんだとか。生前後ろめたいことをした人が行くってことですかね。どうですか、あなたはちゃんと黄泉の国、行けそうですか?笑

僕はこの映画を見て、「死への恐怖」のようなものがほんの少し、一ミリほど無くなりました。

もちろんファンタジーなので、『鎌倉ものがたり』で描かれる世界が本当かはわかりません。でも、不思議と黄泉の国のシーンを見ていて、懐かしいような気持ちになりました。

映像が情緒ある雰囲気だからだとは思いますが、「死後の世界がこんなだったら、死ぬのは恐ろしいことではないな」って思ったんですよね。

生きているこの世界だって、人それぞれの意識がそれぞれの世界を作っているって、だんだん科学でも証明されてきています。だったら死後の世界はなおさら人の意識で作られているんじゃないかなって。

すみません、ちょっと脱線しましたね。

エンドロールは必見です!

普段エンドロールは見ない派の方も、『鎌倉ものがたり』のエンドロールは絶対見て欲しいです。

「え!これってあの時のあれじゃん!」ってテンション上がりますよ。ほんと、この映画は芸が細かい、遊び心がちりばめられています。

最後にあいつがトボトボ歩いているのも、なかなか哀愁があって可愛い。笑

んでもって、宇多田ヒカルの歌がマッチしすぎて鳥肌立ちました。映画の世界観と合ってます。

懐かしく心がホッとする余韻。心がすさんだ時にまた見返したい作品です。

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