映画『ヒメアノ~ル』をDVDで鑑賞しました。
見終わった直後「何て悲惨な映画を見てしまったんだ」と放心状態。
1日たっても『ヒメアノ~ル』で見た数々のシーンが頭の中で再生されては気分が落ちます・・・
とにもかくにも、森田君演じるV6の森田剛の演技が半端ない。
役者達の演技に引き込まれ、うっかり最後まで見ましたが、人におすすめ出来るような映画ではないです。それでも見ごたえ抜群で面白い作品でした。
その3つの魅力について書きとどめておこうと思います。
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■目次
いじめで心壊れた森田君が暴走する映画(あらすじ)
清掃のアルバイトで生計を立てる岡田(浜田岳)は職場の先輩・安藤(ムロツヨシ)の恋の橋渡し役を頼まれる。
先輩が恋する相手はカフェで働く若くて可愛いユカちゃん。ある日先輩に連れられユカちゃんの勤めるカフェに行くと、そこには高校時代の同級生である森田(森田剛)がいた。
金髪頭の森田はいじめられっこだった高校時代とは印象がだいぶ変わっていた。
先輩から「彼氏がいるのか聞いてくれ」と頼まれた岡田は、仕事終わりのユカちゃんから情報を得ようと話しかけると、ユカちゃんから森田からストーカーを受けていることを告白される。
「同級生ならストーキングをやめるように森田に忠告して欲しい」と頼まれた岡田が森田に関わった事で、森田の暴走が始まる・・・
感想
僕は残虐すぎる映画を見ると、精神的ダメージが大きすぎて途中でも見るのをやめてしまうのですが、『ヒアノメ~ル』は最後まで見れました。
途中で止めるにふさわしい残虐なシーンの連続でしたが、見るのをやめることが出来ない魅力がある映画です(もう二度と見たくないけど)
魅力①リアルで生々しい演技によって残酷な世界に引き込まれてしまう
ベッドシーンもバイオレンスなシーンも、どれもこれも生々しい。「見てはいけないものを見てしまった」という背徳感すら感じさせます。
森田君が通りすがりの女性を犯そうとするもその女性は生理中だった、なんて描写とかありますからね。その時の森田君の「くっそマジかよ~」みたいなうんざりするような表情も怖い。
森田剛ファンはどんな心理で見たのだろうか、という心配までしちゃいました。
完全に森田君がアイドルだってことを忘れるほど、最初から最後までアイドル感は皆無でした(褒めてます)
この襲われた女性なんですけどね、かべを殴って憤っている森田君を見て電話中の相手に「やばい人いるんだけど(冷笑)」って言っちゃったんで目をつけられました。
まさに、日常に潜む狂気。
この一連の流れを見て改めて、見るからに危険な人には一切関わらないことの大切さを実感しました。
ヤバいオーラを発する人を発見したら「見ない、近づかない、視界に入らない」
話それましたね(汗)
俳優といえば岡田君役の浜田岳。僕は彼がいなかったら最後まで見れなかったかもしれません。シリアスなシーンが続く中、浜田岳の「普通の好青年」な自然な雰囲気で少しホッとするんですよ。
何だか浜田岳、好きな俳優になりました。つり橋効果か?!笑
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魅力②ラブコメとサイコサスペンスの華麗なる二部構成
物語前半は浜田岳演じる岡田君のラブコメです。
可愛いカフェ店員ユカちゃんを「運命の相手だ」とストーカーすれすれに思い込む岡田君の先輩。
そんなユカちゃんと、先輩に秘密で付き合うことになる岡田君。
初めての彼女、初めての「ムフフ」な体験。
岡田君とユカちゃんが初めて結ばれた日にラブコメからサイコキラー映画へと変貌します。
森田君が動き出す(暴走しだす)時、ようやくオープニング。
その時観客は思い知ります。「そうか、まだこの映画は始まってなかったんだ。今までの微笑ましい(&若干危ない先輩の)ラブコメは序章にすぎなかったのだ」と。
完全につながった1つの物語を、コメディとサイコキラーという対照的な2部構成で作り上げるこの演出に、不覚にもテンションが上がりました。
魅力③涙・・・まではいかないけど切ないラスト(ネタバレなし)
あの最後な~、ずるいよな~・・・
決して「感動」ではないんです。切ない。というか儚い。地獄にいながら天国の夢を見ているような感じ。
あんな切ないラストだなんて微塵も思ってなかったのでびっくり。最後の森田君のセリフからのあの回想シーンでやられました。
今日、麦茶飲みながらあのラストシーン思い出して辛かったもん。
思白かったけど、精神的消耗が激しい映画でした。バイオレンスな映画はしばらく見たくない・・・
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