映画を見て、ここまで癒しや安心感を感じたのは初めてです。
元々、宇宙映画って見ていると心が落ち着いて好きなんです。無限に広く静かで、映像を見ているだけで心穏やかになります。
人間関係に疲れると無性に宇宙に思いをはせたくなり、思わず宇宙物の映画に手が伸びます。
ですがそれと同時に宇宙に対しての恐怖?のような感情も湧いていたんです、畏敬の念のような。
ところがどっこい!映画『コンタクト』で描かれる宇宙はきれいで優しい。とにかく優しい。ついでに言うと、宇宙人もめっちゃ優しい。
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あらすじ
地球外生命体の存在を研究する科学者のエリーは、ある日宇宙からの電波をキャッチする。それはエヴァ星からのもので、そこには人間をエヴァ星へ輸送するマシンの設計図が隠されていた。
まるで、地球人をエヴァ星へ招待しようとしているようだ。
輸送機と基地が急ピッチで建設されるも、エリーはパイロット候補から外されてしまう。
ところが宇宙への発進間近、科学者を目の敵にするテロリストにより基地は破壊されてしまうが・・・
【感想】幻想的な映像と優しい宇宙人に癒された・・・
何となく見た映画でしたが、自分史上3本の指に入るぐらい好きな映画となりました。
エヴァ星に向け飛び立つまでがけっこう長いのですが、全くだれませんでした。程よい焦らし感(笑)
主人公の地球外生命体に対する激熱な思いも丁寧に描かれていて、いざエヴァ星へ!となった時は見ているこちらもかなりのワクワク感。
とはいえ設計図を送りつけてきただけで、宇宙人とはコミュニケーションが全く取れていない状況。それでも宇宙人を信じきる主人公の覚悟がすがすがしいです。
宇宙の中、トンネルのような道をひたすらくぐり抜けていくのですが、その幻想的な映像にテンション上がります。エリーと一緒に乗っているような感覚になってめっちゃ楽しい。映画館で見たかった・・・
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また、あまりにキレイな宇宙空間にエリーは思わず「言葉では表せない。詩だわ。詩人を乗せるべきだった」なんてロマンチックなことを言います。なぜかここで泣きそうになりました。
無事エヴァ星へ着き、向こうの方から何かが近づいてくる気配。
ここで僕に不安がよぎります。なんせそこまでの映像が素敵だったので、ここでタコみたいなザ・宇宙人がきたら映画の雰囲気ぶち壊れて、おまけに僕の感動もぶち壊れる・・・
と思ったら、ここの演出もすごく素敵でした。「このほうが話しやすいと思って」と地球人を気遣ったゆえのあの姿。宇宙人の優しさに癒されます。
ただエヴァ星人との会話はサラッと終わりましたね。でもあのサラッと感は、逆に想像がかきたてられて僕的にはグッドです。
そんなエリーの体験も、証拠がなく問い詰められます。科学者が証拠もなく何言ってんだと。
ここでエリーが「経験したのは確かです。証明も説明もできません。けれど私の全存在が事実だったと告げています」と涙ながらに訴えるシーンが大好き。
証拠がないものが存在するという、科学者としての信条に反することを訴える姿。
人間も宇宙の一部であり、孤独なんて存在しないということを自分の体で経験したエリー。
この素晴らしい経験を無かったことになんてしたくない。無かったなんて言いたくない。人間はちっぽけだけど涙が出るほど貴重な存在なんだということを伝えたい、という一人の人間としての心の叫びがグッときます。
エリー役のジョデイ・フォスターの演技も素晴らしかった!
「人は宇宙の一部」といった表現は、スピリチュアル的ですよね。ですがそれを科学者のエリーが訴えることで、スピリチュアルに興味が無い人にも響くのではないかと感じます。
エリーは映画冒頭で「証明出来ないことは科学者として認めることは出来ない」って言い張ってますから、そこからのラストのエリーの変わりように妙に説得力もあります。
孤独感を感じている人にすすめたい映画です
孤独を感じて寂しいなんて方は、マジでこの映画見るといいです。ほんとおすすめ。
主人公のエリーは幼い頃に両親を失い一人で生きてきました。寂しげなシーンがちらほら。
そんなエリーが宇宙での体験を経て、自分は孤独な存在ではないという絶対的な安心感を得る過程で、見ている僕も安らぎを感じました。
もはや、セラピー映画といっても過言ではありません。
人間に疲れて、宇宙に思いをはせたい時(今日の僕)にもおすすめです!
それでは今日は、このへんで(^^)
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