今回ご紹介するのは、インド映画『マダムインニューヨーク』。
(↑↑主人公の女優さん、撮影時の年齢50歳!全然そう見えない!お美しい・・・)
喜怒哀楽の感情をいい意味で揺さぶられ、最後はすがすがしい涙を流させてくれました。
しかも、「素晴らしい映画だった」だけでは終わりません。
今すぐにでも自分のために新しい挑戦を始めたいと、心突き動かされました。
コンプレックスで劣等感を感じている人や、「自分を変えたい、新しいことにチャレンジして自分の殻をやぶりたい」と思っている方、鑑賞することを本気ですすめます。
かなり力強く背中を押してくれる映画ですよ。
あ~・・・やっぱり映画って素晴らしい!
スポンサーリンク
■目次
映画『マダムインニューヨーク』のあらすじ
あらすじは冒頭の予告動画を見てもらうと1番わかりやすいのですが、文章でもご紹介します。
主人公はインドの主婦、シャシ。夫と2人の子供・義母と暮らしています。
お菓子作りが大好きで得意のお菓子「ラドゥ」を近所に売り、大好評です。
家族思いのシャシですが、家族で唯一英語がしゃべれないというコンプレックスを持っています。
英語をしゃべれないことを家族にバカにされ傷付く毎日。
そんなシャシは、ニューヨークに住む親戚の結婚式を手伝いに行くことになります。
不安でたまらないシャシですが、一人でアメリカ・ニューヨークへ。
何とかニューヨークへ着くも、英語で意思疎通ができず、カフェでかなり苦い思いをします。
そんなシャシの目に止まった、「4週間で英語が話せる」との英会話教室の広告。
勇気を振り絞り、家族には内緒で通い始めます。
英会話教室に集ったのは皆、シャシと同じように英語が話せないことでバカにされ、悔しい思いをしてきた人達でした。
果たしてシャシや仲間達は、英語を話せるようになるのか?
泣いたり笑ったり怒ったり。シャシの4週間の挑戦が始まります。
感想
あらすじだけ見ると、ストーリーは何のひねりもなくシンプルです。
でもシンプルだからこそ、メッセージはがつんと直球で心に響いてきます。
ただ、前半は見るのが辛かった。
英語が話せないってだけで、色んな所でバカにされるんですよ。
家族にまでバカにされるって相当きついです。特に娘、母親バカにしすぎ。
人をバカにする笑いってほんと嫌い。感情移入して思わず、「バカにする時間あったら英語教えてあげなよ」って画面に向かってつぶやいちゃいました。
旦那も、「こいつはお菓子作りだけが取り柄」みたいな扱いで、見てるだけで辛かったです。
ニューヨークのカフェでうまく注文が出来ず、シャシがパニックになって店を飛び出すシーンも辛い。
ただそんな中で、困っているシャシに優しく手を差し伸べてくれる人もいます。
感じの悪い人が多い中だと、人格者ってさらに輝きを増しますね。
もうね、ステキなせりふが多いんですよ。励まされるんです。
というわけで、僕の心にぐっと来た3人の人格者のせりふを、順番に振り返って行こうと思います。
スポンサーリンク
飛行機で隣に座った紳士のせりふがステキ
二ューヨーク行きの飛行機の中で隣に座ったのはインド人の紳士。
シャシの変わりに英語で飲み物を注文してくれたり、アメリカ映画を隣で訳してくれたりします(ここのシーン、笑えます)。
そんな紳士がシャシとの別れ際に言ったせりふがこれ。
「何事も初めては一度だけ。その1度は特別な体験だ。だから楽しんで。迷わずに自信を持って、決然と」
男だけど惚れそう(笑)
冗談はさておき、新しいことに不安を感じている人に届けたいせりふですね。
シャシの姪っ子のせりふがステキ
最初から最後まで、シャシの一番の味方だった姪っ子のラーダ。
ジャッジメント(決め付けること)の英単語の意味がわからず、シャシが姪っ子のラーダに聞くシーンがあるんですね。それに対して答えたせりふがこれ。
「何も理解せず知りもしないで、叔母さんのことを『古臭いインドの専業主婦』と判断する。本当の叔母さんは自由な考えの女性なのに。それがジャッジメント」
も~めちゃくちゃステキな子ですやん。しかもすっっごい可愛い!笑
主人公シャシのせりふがステキ
最後にシャシのせりふ、ハッとするような名言が多いです。
僕が1番心に残ったのは、ゲイの人の恋愛をバカにするクラスメートへのせりふ。
「人は皆違う。あなたから見て変でも、彼から見たらあなたこそ変。でも心の痛みは誰でも同じ」
人からバカにされる痛みを知っているシャシだからこそ、響いてくるせりふでした。
道徳の教科書にのせて欲しいぐらい。
それと、もう1つ。
「恋はいらないわ。欲しいのは自尊心よ」ってせりふ。このせりふに共感する主婦の方、多いのではないでしょうか。
最後のシャシの英語でのスピーチも本当にステキでした。
まだまだステキなせりふが多くてきりがありません。ぜひ実際に見て、お気に入りのせりふを発掘してみて下さい。
自分を救えるのは自分だけ
この映画の主人公シャシにとって、ニューヨークに一人で行くということは、できれば避けたかったこと。
英語圏の国へ行くのは怖い。それでも思い切ってニューヨークへ渡ったことで、シャシは明らかに変わりました。
ピンチはチャンス。避けることが出来ない状況は、実は自分を変えられる最大のチャンスだったりしますよね。
とても自分にはムリだと思えたことでも、やってみたら案外何とかなっちゃうもんです。
シャシの場合、自分を苦しめた英語が、自分の世界を広げてくれ、戦友ともいえる仲間とも出会わせてくれました。
シャシを変えたのは、シャシ自身の決断と行動。シャシを救ったのはシャシ自身だったのではないでしょうか。
もちろん、周りの人の支えがないと難しいことばかり。でも、自分が動き出さないと、周りの人も支えられないんですよね。
自分のためにも行動し続けようと、強く感じました。
スポンサーリンク
最近のコメント