映画シリーズ『学校の怪談』
小学生の頃映画館で見て以来、何度この作品を見ただろう。
映像が映された瞬間からその世界観に浸る幸せ、大人になるにつれ忘れてしまった冒険心を思い出させてくれる至福の時間。もしかしたら、あなたも学校の怪談を見て育った一員かもしれませんね。
そんなあなたと友達になりたい、そして学校の怪談を飲みながら語り明かしたい。それぐらい大好きな映画シリーズです。
あなたはシリーズ4作品の中で、どの作品が1番好きですか?
どれも好きですがその中でも、僕が断トツに大好きなのがシリーズ2作目です。
何といっても、校長先生演じる岸田今日子の怪演とキャラがクセになる。
という訳で、あふれる学校の怪談愛を胸の内に抑えられず、勝手にここで語らせていただきます(笑)
「そうそう!そんなシーンあったよね!」ってな感じで共感していただけたらめちゃくちゃ嬉しいです。
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■目次
映画『学校の怪談2』あらすじ
とある山に囲まれた小学校での話。
放課後、校長先生は生徒のいないはずの教室から聞こえるピアノの音を不審に思い、確認しに教室に向かう。
「まだ誰か残ってるの?」
教室に入るも生徒の姿は見当たらず、笑い声だけが聞こえる。
「誰なの?出てらっしゃい。怒らないから」と探すも人の姿はない。
すると突然鳴り出すピアノの音。天井からしたたり落ちる血・・・校長は何者かに襲われ首なし遺体で発見されることとなる。
不可解なことに、その校長の首は村中のどこを探しても未だ見つかっていない。
その30年後、塾講師の理香は合宿のため東京から生徒をつれて故郷にやってくる。宿泊場所はお寺。その近くにある小学校では「4月4日、4時44分に何かが起こる」というウワサが言い伝えられていた。
そう、その小学校はかつて校長が謎の死を遂げた場所であり、その時間は4時44分だったのだ・・・
そして、合宿2日目は4月の4日。偶然か必然か、校舎に集った生徒達。迎えた4時44分、子供たちの身にに何かが起こる・・・
『学校の怪談2』感想(ネタバレ全開)
校長先生演じる岸田今日子、最高。
冒頭で校長先生が妖怪?幽霊?に襲われる直前の天井の血文字が「ブス」って・・・笑
そこまでがけっこう怖かったから、そこで一気にコメディと化しましたね。
「私の時計、返して」と泥棒のほっぺにチューしちゃうし。
口がきけず笛で自己主張する少年が最初に校長先生の幽霊に会うのですが、「見かけない顔ね、ここの生徒?」と校長に聞かれるも笛で答えます。それに対し校長は「そう・・・ピー、なの」と返答するのですが、ここが地味にツボ。
校長先生の怨念が・・・というのがこの2作目の肝なはずなのですが、全く校長先生からは怨念は感じられず、とにかくナイスキャラ。
生前大切にしていた時計を泥棒から取り戻すべく、ろくろっくびな首をびろーんと伸ばし楽しそうに追いかけるシーン、かなり可愛い(笑)勢いつきすぎて壁にガッチャーンと激突しちゃうのとかお茶目だなー。
(この泥棒、シーズン1で先生役してた人ですよね?教師から泥棒に転身したのか、全くのアナザーストーリーなのか、そこは謎です)。
校長室の歴代校長先生の写真が並ぶ中、ろくろっくび校長が時計を取り戻すべく絵から抜け出し額縁から姿を消すのですがそれを見てどろぼうが、「よっぽどマズい顔だったんだな」ってさ、岸田今日子に謝れよ、大女優だぞ!笑
もう校長先生が素敵すぎてさ、2作目がほんと大好き。
他にも魅力的な妖怪がサービス精神旺盛に次から次へと出てきます。愛すべき妖怪たちを振り返っていきましょうか。
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オカルト界のマドンナ、「モナリザ」
ちょい役で一瞬出てくるモナリザの絵。
目がギョロッと動くシーンだけですが、インパクトはありますね。
図書室に通う、「二宮金次郎像」
生徒のうち2人が引きずり込まれた先が図書室だったわけですが、そこに二宮金次郎の像が本を返しに来るんですね。
「すみません、本を返しに来ました。大変勉強になりました」って。その後元いた場所に戻るのですが、なんともアクロバティック。一回転して台に乗っかります。固い体のわりに運動神経半端ないな、これぞ文武両道。
赤い紙と青い紙、どっちがいい?
口がきけない少年が我慢できず個室のトイレ(ぼっとん便所)に駆け込むシーンがあります。
用(恐らく大のほう)を足すもトイレットペーパーが切れている!
そこでどこからともなく聞こえてくる声。「赤い紙と青い紙、どっちがいい?」するとぼっとん便所から妖怪みたいな手が少年の顔をがっつり掴みます。
怖いというより「便所から出てきた手が顔に・・・汚い」という感情が芽生えてしまいました。
これに対し少年は口もきけず恐怖もありますから、何も答えず逃げ出します。
この「赤い紙と青い紙」の話。調べてみると有名な都市伝説なんですね。
どうやら「赤い紙と青い紙、どっちがいい?」という質問に対し「赤い紙」と答えると、身体中から血が噴出し死んでしまう。
一方「青い紙」と答えると、身体中の血をすべて抜き取られ、真っ青になって死んでしまうんだとか。
この都市伝説は、「正しい解答をしないと、悲劇が起こる」という、学校のテストで正しく答えられないことに対する恐怖から生まれた都市伝説とされているようです。
この場合の正しい答えってなんだ?
「白い紙」かな?
でも、そしたら鈴木その子にされちゃいそう。誰か正解を教えて(笑)
愛嬌たっぷりの「人面犬」
2回出てきましたね。いや、厳密には3回か。
1回目→「見てんじゃねーよ」の一言で塾の先生をノックアウト。
2回目→「兄ちゃん兄ちゃん!ご苦労さん」と絶賛大ピンチ中の泥棒さんを労います。
3回目→ラスト、ブルドック(パグかな?)を散歩するおっさんに遭遇。そのおっさんの顔はまさしくあの人面犬の顔。再び塾の先生、気絶。
このキャラなくして学校の階段は語れない!その名は「テケテケ」
シリーズ1作目から毎度登場のテケテケ。陽気で不気味な学校の怪談のアイドル。
1作目からいっき見して気づいたのですが、テケテケがイケイケになっとる。
1作目は「でへへ~」と酔っ払いの変態なおっさん風味。2作目になるとイケイケの若者風になってました。技術の進歩か?
ちなみに、エンディングのラストまでぜひ見ていただきたい。サングラスに金髪の、最高にイケイケのテケテケを見ることが出来ます。
その他、登場する幽霊&妖怪達
他にも印象的な幽霊が登場しますよ~。
天井を行進する軍隊
「幽霊の写真を撮ってやるわ」と意気込む少女に向かってくる軍隊。
その顔は虫で出来ている・・・
コメディタッチの2作目唯一のグロ要素ですかね。
気づいたらすぐそばに・・・「鬼ばばあ」
「ばあちゃんと公園行ったら、友達が野球やろうって言うからさ、そのまま置いて家に帰っちゃったんだよ。その頃もうばあちゃんボケてて、夜中まで俺の事待ってんの。で、風邪ひいてんの、うけるだろ?」と話し出す少年。
「おばあちゃんて、その人?」と言われ少年が隣を向くと、おばあさんが座っています(この少年のばあちゃんではありません。彼のばあちゃんの正体は最後に明らかになります)。
優しげに笑っていたのもつかの間。鬼のような形相に変わる・・・
このおばあさんの顔がなかなかえげつなくて良い味だしてますね~。
巨大カブトムシ&クワガタムシ
最後の方で女の子が巨大なカブトムシ&クワガタムシ食われそうになってましたね。
そこをモテモテ男子が助けに来ます。が、かなり余裕。カブトもクワも、襲う気なんかさらさらないだろ!
むしろリアルなちっこいカブトムシ&クワガタムシの方が強いぞ。
ラスト、おばあちゃん子だった僕は危うく泣きそうになりました
ラスト、4時44分で時計台の針を動かす歯車を止めてしまっていた少年の靴を外すことで時間は進み、呪いが解けるわけです。
で、学校の怪談のラストのお決まりといえば、「実は一緒に冒険した児童の中に幽霊がいて、一緒に楽しんだ感謝を告げお別れする」という締めが定番。
シリーズ2作目のお供は、少年つかさのおばあちゃん・おじいちゃんが子供時代の姿で一緒に混じって冒険していた、という展開でした。
「つかさ、あんまり力になってあげられなくてごめんね。こんな時しか会えないけどさ、会っても何もしてあげられなかったね。あんまり悪さするんじゃないよ、風邪ひかないで、元気でね。」というばあちゃん。
「風邪をひいたのはばあちゃんだろ。あん時俺・・・ばあちゃん、ほんとにごめんね!ばあちゃ~~~ん」
途中、体育館で踊っていた老夫婦は、少年つかさのじいちゃんとばあちゃんだったのでした。(このシーン、何だかロマンティック)
おばあちゃんの孫に対する愛情って、本当に無償なんですよね。昔亡くなったおばあちゃんに会いたくなってしまいました。僕もおばあちゃんに謝りたいことがあるから・・・
そんな個人的感情を含め、僕はこの2作目が1番好きだしおすすめ。
見たばっかりなのに、感想書いていたらまた見たくなってきた・・・
最後までお付き合いいただきありがとうございます(^^)
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