「歯が痛い。虫歯かな?」
そうなった時に行くのは歯医者ですが、あまり考えずに近所の歯医者へ行っていませんか?それ、かなり軽率かもしれません。
今までは、腕の良い歯医者の基準は痛いか痛くないかで選んでいた方が多いのではないかと思います。
しかし、これからは、「虫歯を削るか削らないか」で選ぶことをおすすめしたい。
10年後、20年後も健康(歯だけでなく全身)でいるために。
著者の小峰 一雄さんは、歯科医として多くの人の虫歯を削っているうちに、「虫歯は削れば削るほど、もろくなる」という事実を知りながら削る治療をすることに罪悪感を覚え、削らない治療法を世に広めようとしている方です。
食事改善、もしくはドッグベスト療法と呼ばれる画期的な治療法で、10分で痛み無く治療できちゃうそうです。
虫歯を削らずに済む治療法があり、その治療法を広めようと頑張ってくれている歯医者がいるにも関わらず、なぜほとんどの人が歯を削り、歯をもろくしているのか。
それは、この簡単な治療法が広まってしまえば、歯医者が稼げなくなってしまうからです。
悪い事は言わない。とりあえず、歯医者の予約をとる前に一度読んで欲しい。そんな素晴らしい本です。
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歯は削れば削るほどもろくなる理由
とりあえず、恐ろしい核心部分を抜粋↓↓
虫歯で削った歯は、削った部分だけではなく、目には見えない無数のひびが全体に入った状態になります。そこに、たとえばインレー(歯の詰めもの)のような金属を装着すると、それがくさびのような働きをして、一気に歯が割れてしまうことがあるのです。
そのダメージは、場合によっては歯の神経にまで達し、結果的に神経を抜かなければならなくなるかもしれません。
つまり歯を削ると、そのときにあった虫歯の治療はうまくいったように見えますが、長い目で見ると歯そのものの寿命を短くしているのです。
歯の表面のエナメル質は、ガラスのような性質で、削ることでひびが入り、割れやすくなってしまうんだとか。
削ることで、かなり高い確率で再発
歯を削って詰め物をいれるわけですが、細菌が残ることがあり、数年後に詰め物の下に虫歯が再発することがあるそうです。
また、歯を削った部分がむき出た状態でうがいをすると、口の中の無数の細菌が入り込み、削らなければ生じなかった新たな虫歯や神経の炎症を起こしてしまうんだとか。
削った状態でうがい、そういえば過去に歯医者でさせられた気がする(汗)
「それではいったん、お口すすぎましょうね~」なんて歯科衛生士の優しい声で促されましたが、あれは悪魔のささやきだったのか・・・
し・か・も!
歯医者でうがいする時、特殊?な装置から出てくる液体で口をすすぐよう言われますよね?
実はあの液体、恐ろしほどの細菌なんだと。普通の下水の方がよっぽどキレイなんだとか。
自宅の水をペットボトルに入れて持って行った方が安全ってことですか?!そりゃないぜ・・・
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それでは、どうやって削らずに虫歯を治すのか?
わずか10分で痛み無く終わる「ドッグベスト療法」
ドッグベスト療法とは、アメリカで開発されたもので、ドッグベストセメントという薬を使います。成分には、殺菌作用のある銅2%と鉄1%、そして複数のミネラルが含まれており、虫歯の穴に詰めることで、虫歯菌を死滅させ、歯の再石灰化を促してくれるのです。
治療時間はわずか10分、フタで密閉して新たな菌の侵入を防げれば、徐々に痛みも消え、気づかないうちに虫歯も治っているという、まさに夢のような虫歯治療法です。
虫歯は本来、皮膚の傷が自然と治っていくのと同じで、放っておけば自然治癒力で治るんだとか。実際治療せずに治っていく患者さんの例もいくつか紹介されています。
ドッグベスト療法は自然治癒力の力を強く促す治療法と言えます。気になるお値段は、歯1本につき1~2万円。高いように思われますが、長期的にみたら安いです。
歯が使い物にならなくなるまで歯を数年おきに削るためのお金と比較したら、激安です。
ただし、条件があります。それは、
「砂糖をやめること」
炭水化物の取りすぎもNG。
「砂糖をやめれば虫歯の9割は防げる」と断言できるほど、砂糖ダメみたいです。
何ともシンプルなんですが、甘いものが大好きな人はかなり難しいですよね。
でも虫歯を削らず健康でいるためには、砂糖をやめることは必須です。
砂糖と健康、どちらかを諦めなければならないと言っても過言ではない。
砂糖の怖さについては、本の第7章に詳しく書かれています。
がんを始めとする病気・老化・肥満・早産・イライラや胃腸の働きを鈍くするなど、虫歯は砂糖による弊害の1つにすぎないと著者は言います。
砂糖の危険性を重く見たWHO(世界保健機関)も、1日摂取量の上限を50gから25gと引き下げたようです。
日本ではあまり砂糖を危険視するような報道はされませんね。それはなぜか↓↓
砂糖が体に悪いということが、世界中で大きな話題になっているにも拘わらず、この事実が日本ではほとんど報道されず、国民に知られていないのはなぜでしょう。
WHOがこのガイドライン案を公開する際、砂糖生産メーカーから圧力がかかる可能性があると語っていたように、日本でも砂糖で利益を得ている関係者から圧力があったのでは、と疑ってしまいます。
ただ、遺伝的に甘いものをたくさん食べても虫歯が出来ない人もいるようです。ちなみに、虫歯になりやすい人は、糖尿病にもなりやすい体質なんだとか。
本の中では他にも、
食後30分は歯を磨いてはならないことや、歯の神経・もしくは歯を失う事で起こる健康被害など書かれていて、衝撃的な内容となっております。
巻末には、歯を抜かずに虫歯を治療してくれる歯科医の一覧も載っているので、記載されている歯医者に行くのが確実です。
最後に
僕は人並み以上に健康に関心かあります。健康は1番大切な資産だと思っています。
色々と健康に関する書籍や講演なんかも聴きに行くのですが、「砂糖は病気の元」だという点に関してはほぼ100%言われていますね。
砂糖をやめるだけで、かなりの病気を避けることが出来るのは確実でしょうね。虫歯もそのうちの1つ。砂糖をやめれば削らずに健康的な歯を保てます。
歯がだめになってしまえば、食事を100%楽しめないし、噛む事が出来なければ脳も衰えます。
健康に興味のある方は、必読の本だと断言します。
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