アメリカでストップモーションアニメを制作するスタジオライカ。
2016年に公開された『kubo/クボ 二本の弦の秘密』で、日本でも脚光を浴びました。
コマ撮りしたとは思えないなめらかな動き・豊かな表情の人形が繰り広げる、謎めいた世界観。
僕は『kubo/クボ 二本の弦の秘密』をDVDで見て、そのあまりにも変態的な(褒めてます)クオリティに目が離せなくなりました。
今までの作品も見たくなって調べたら、長編映画は『クボ』含め全部で5本。
大好きな『コープス・ブライド』もスタジオライカが制作していたことに驚き!!
でまあ、鼻息荒くしながら全部見ました。どれもこれも画面に釘付けになるような独特で惹きこまれる世界観で、完全にとりこです。
というわけでスタジオライカ制作の全5作品を独断と偏見でランキングにし、簡単なあらすじとおすすめポイントをまとめてみました。完全に僕の好みです。
ランキングにしといてなんですが、全作品とも大好きだ!ということだけは言っておきます。
スポンサーリンク
■目次
【第5位】コララインとボタンの魔女(2009年)
あらすじ
仕事に忙しい両親にかまってもらえない11歳の少女・コララインは、引っ越してきたばかりの家でもほったらかしにされ、退屈な毎日を過ごしていた。
暇つぶしに家を探索すると、小さな扉があることに気づく。それは、もうひとつの世界へ通じる扉だった。
扉の向こうで待っていたのは、きれいな花が咲き誇る庭や楽しいサーカス、そして、コララインの言う事を何でも聞いてくれる、優しいパパとママ。
何もかもが理想の世界だった。ただ1つ、パパとママの目がボタンだということを除いては。
「ずっとここに居ていいのよ。ただ1つ条件があるの。目をボタンにしましょう」
次第に明らかになるママの正体。急いで元の世界に戻るも、本当のパパとママの姿はなかった・・・
おすすめポイント
不気味な雰囲気で始まる本作は、ダークファンタジー好きにはたまらない作品となっております。
扉の向こうのもう1つの世界がまた華やかできれい。コララインだけでなく、見ている側もその世界のとりこになります。
ボタン目のパパがピアノを弾きながら陽気に歌う歌が個人的に大好きです。
きらびやかな世界に目がボタンの人々。華やかさと不気味さの絶妙なコラボに、胸が躍ります。
ラスト、ママの正体に関して疑問は残るものの、「自分が今いる場所や周りの人を大切にしたい」そう思わせてくれる作品でした。
雨の日なんかに見ると、さらに不気味な雰囲気が増して楽しめるのではないかと思います。
【第4位】kubo/クボ 二本の弦の秘密(2016年)
あらすじ
三味線の音色で自由自在に折り紙を操る不思議な能力を持つ少年・クボは、幼い頃に闇の力を持つ祖父に方目と父親を奪われ、母親と2人隠れるようにひっそりと暮らしている。
そんなある日、村から家に帰る途中闇の刺客に襲われるクボをかばい、母親まで亡くしてしまう。
父母の仇をうつため、サルとクワガタと一緒に旅に出るクボ。旅を続けるうち、祖父が自分を執拗に狙う悲しい理由が明らかになるが・・・
おすすめポイント
軽やかな三味線の音に乗り、折り紙が鮮やかなに舞うシーンに冒頭から圧巻されます。
一秒に24コマの動きをする人形達は、完全に命が吹き込まれ、職人魂まで感じるほどのクオリティ。
殺陣の指導者を呼んでまで撮った戦闘シーンは、人形であることを忘れるほどの迫力です。
灯篭流しも幻想的だし、闇の刺客が襲ってくるのも不気味でテンション上がりまくりです。
親の不器用な愛なんかも感じ、最後は切なくもほっこりします。
スタジオライカ作品の中で、1番クールでキレと勢いのある作品です。
【第3位】コープス・ブライド(2005年)
あらすじ
結婚を明日に控えた新郎・ビクターは、暗い林の中、1人で誓いを述べる練習をする。
誓いの言葉と共に、近くの枝に指輪をはめるが、それはコープス・ブライド(死体の花嫁)の指だった・・・
スポンサーリンク
おすすめポイント
ブラックユーモアの巨匠、ティム・バートン監督が『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『ジャイアント・ピーチ』に引き続き挑んだファンタジー映画。
前2作も独特でブラックユーモア満載の傑作でしたが、『コープス・ブライド』も期待を裏切りません。
ティム・バートン感、炸裂。
生者の世界が映像とともに陰鬱なのに対し、死者の世界は陽気で映像もカラフル。
愛嬌のある不気味なキャラクター達が、楽しそうに歌って踊るシーンは必見。ゾンビな花嫁も性格もナイスキャラで可愛いです。
ラストはほろっと&スカッとして終わるので、クセになる映画です。
【第2位】パラノーマン ブライス・ホローの謎(2012年)
あらすじ
死者と話せる能力を持ち、周りから変人扱いされている少年・ノーマンの元に、同じ能力を持つ大叔父が突然会いにくる。
死期を真近に感じた大叔父は、300年前に封じた魔女の呪いを抑える役割を引き継ぐようノーマンに頼む。
魔女の呪いが解かれると、7体のゾンビが蘇り、町は危険にさらされると言うのだ。
急いで本を取り魔女の墓へ向かうノーマンだったが、間に合わず7体のゾンビが町へ降りてくるが・・・
おすすめポイント
スタジオライカのスタッフ達も、そのクリエイティブな感性が原因で、かつてはノーマンのように変人扱いされていたんだとか。
主人公ノーマンに自分たちを投影させてこの作品を作っていたことを知り、改めて見るとしびれます。
「(社会に)溶け込まなくていい」
「普通じゃなかったから、ヒーローになれたのさ」
そんなスタッフ達の思いがビンビン伝わってくるような物語です。
スタッフの1人は言います。
「僕らをはみ出し者にした才能のおかげで、今この世に特別なものを生み出すことが出来るのさ」
かっちょいい~!!!
ノーマンの世界に見える死者の世界は映像がきれいだし、魔女の正体にも胸が締めつけられたりと、感情的に忙しく見ごたえ抜群。
「人と違うっていうのは素敵なことだ」そんな気持ちにさせてくれます。
【第1位】ボックス・トロール(2014年)
あらすじ
チーズブリッジの町では、夜になると人間を食べるボックストロールが町をうろつく噂が信じられていた。
町の権力者・ラインド卿は、悪徳害虫駆除業者に、ボックスとロールの駆除を任せ、次々とボックストロールを捕まえていく。
一方地下では、人間の男の子・エッグスがボックストロール達と家族同然仲良く暮らしていた。
ある日、エッグスの親代わりであるフィッシュが駆除業者に捕まってしまい、エッグスは家族を助けに人間界に出てくるが・・・
おすすめポイント
とにもかくにも、ボックストロール達がきも可愛いです。
町で流される噂とは正反対な、臆病で繊細で優しい彼らが、夜の街で拾ったがらくたで遊ぶ姿が愛らしいです。
また、権力者や強欲な人間をコミカルに皮肉るセンスが光ってます。
最後は、ストップモーションアニメを作る大変さを人形に語らせていたりと、最後の最後まで遊び心にあふれた作品です。
新作が待ち遠しい・・・
なんと、新作が着々と作られている模様。
ストップモーションアニメ「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」で知られる制作会社スタジオライカが、公式サイトで新作のタイトルが「Missing Link(原題)」であることを発表した。
「パラノーマン ブライス・ホローの謎」の
クリス・バトラーが監督と脚本を担当する「Missing Link」は、 ヒュー・ジャックマンが声を当てる神話やモンスターの研究者ライオネル・フロストの冒険を描くコメディアドベンチャー。スタジオライカ史上「もっとも野心的」な作品になるという。
スタジオライカの新作に、ヒュー・ジャックマン、ゾーイ・サルダナら出演
よくわからないけど、面白そう!
スタジオライカ史上「もっとも野心的」だなんて、だいぶ期待しちゃいます。
どれだけ変態的な作品になるか、待ち遠しくてたまりません!
最後に
おすすめランキング、いかがだったでしょうか。
どの作品も大好きで、順位をつけるのが難しかったです。
なので、順位はつけたものの、ほとんど微差です(笑)
気になった作品を1つでも見て「面白い」と感じたら、5作品全て面白く見れることを保障します!
ご参考までに(^^)
スポンサーリンク
最近のコメント