『天使の囀り(さえずり)』だなんて、なんてメルヘンなタイトルでしょう。
と思いきや、えげつなく気持ち悪い描写で危うくトラウマになるところでした。
映画化されたら確実にトラウマレベルの気持ち悪さです。
それでも面白いので、1度は読んでみて欲しい。
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『天使の囀り』あらすじ
ホスピスで終末期医療に携わる精神科医の北島早苗は、死恐怖症の高梨と付き合っている。
作家でもある高梨は、新聞社主催のアマゾン調査に参加するが、帰ってくると別人のような人格になってしまい、恐れていた死に魅せられるように自殺をしてしまう。
さらに、調査に参加した他のメンバーも次々と異常な死を迎える。
アマゾンで調査隊の身に何が起こったのか?
高梨が自殺の直前につぶやいた「天使の囀りが聞こえる」の言葉の意味とは?
恋人の自殺の理由を探るうち、早苗はおぞましい結末に遭遇する・・・
『天使の囀り』感想
この作品、小説好きの姉にすすめられて読んだんですけどね。
「すっごく気持ち悪いの!でも面白いの!」ってすすめられて。
なんでも、20年も前に読んだのに、いまだに印象が強く残っている作品だとか。
今のところ、姉がすすめてくれた小説って全部面白いので、「そんなに言うなら読んでみるか」と読むことを決意。
図書館で予約してみたら先約が何人もいるんですよ、20年も前に書かれたものなのに。驚きました。
3ヶ月近く待ってやっと自分のところに来たと思ったら、けっこうぼろぼろ、かなりの年季を感じます。一体お前は何百人、いや、何千人をこのおぞましい世界に誘ったんだ?
そしてどんだけ人気なんだよ・・・

(いい加減新しいのに買い換えましょう、図書館のスタッフさん!)
読んで納得。
忘れようにも忘れられないインパクト。
そして、「気持ち悪い」と思いながらもページをめくる手を止められない面白さ。
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ただ1つ注意してほしい。
『天使の囀り』を読むと、細い食べ物を美味しく食べられなくなります。
ラーメンとか、そうめんとか、もずくとか。細ければ細いほど「おえ」ってなります。読んだらわかります。
小説は自由に想像力を働かせて味わう事のできる娯楽ですが、『天使の囀り』に関しては、想像力が豊かであればあるほどトラウマになる危険が高いのでお気をつけください。
頭で鮮明にイメージしちゃうと、けっこうきついと思うんで。
想像力が乏しくて良かった(笑)
読んでる最中に何度、「この小説だけは映画化しないで欲しい」と思ったことか・・・
「映画化したって見なけりゃいいだけだろ」って?
見ないわけにいきませんよ。面白いんだもの、気になっちゃう。
ただ、ラストは意外と後味悪くなく、優しさを感じるハートフルな終わり方です。
いや、あの終わり方は悲劇なのかな?
話がおぞまし過ぎて、ハッピーエンドのハードルが急激に下がった可能性もありますね(汗)
あの結末はハッピーエンドかバッドエンドか、あなたの感想をお待ちしています。
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